英国の、船上の鍼灸師の日記 the diary of acupuncturist on Great Britain, cruise ship

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2015年はイギリスで働くために有機食品の会社で働き、2017年からロンドンで再び治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと、食べ物のこと。色々綴っていこうと思います。

イギリスと船上の患者さんの違い その1

イギリスに来てから10日間ほど経ちますが、色々な手続きをしたりとばたばたしています。私が働いているクリニック(イギリスでそう呼んでいいのかわかりませんが)は日本人が多く、日本人しか診ない日もあり、また、スタッフも日本人のかたばかり(一人こ…

渡英して最初に食べたものは?

先日、無事にイギリス上陸を果たしました。 神戸から来た身に取って、一番はじめに感じたのは寒い…ということ。 経由地のクアラルンプールは29度とかだったので、コートも脱ぎ、シャツも脱ぎなど半袖になっていたので、大違いです。(クアラルンプールから…

渡英の準備がさあ大変。

前回、ビザが降りるのを待っていたと書きましたが、ようやく降りました。 先週の金曜日におりて、今週の木曜日に出発する。なんと、1週間以内に海外旅行のチケットを購入しました。 「そんなもん、取れるのか。」と思っていましたが、案外取れるもんですね…

どういう価値観で生きるか。 今年の抱負に代えて。 その2

今週のお題「2017年にやりたいこと」 よく考えたら、治療家になる前までは、美術の学校に行った時には「美術家になりたい。」とか、それより前には「ミュージシャンになりたい。」とか思ったことはありましたが、そこまで強く思ったことはなく漠然としていま…

どういう価値観で生きるか。 今年の抱負に代えて。

今週のお題「2017年にやりたいこと」 あけましておめでとうございます。 昨年末にイギリスのビザセンターへビザの申請に行き、通常2−3週間かかると言われるビザを待っています。 スポンサーがいるので、ほぼ確実とは思いますが、まだ決定的ではなく、もや…

治療感想メモ 2日目

ある治療院で治療を受けた時の私のメモ。 当日と翌日の計2回をわけて載せます。今回の掲載は2回目。 ちなみに、主訴は以下の通りです。 1.左脛の知覚鈍麻 2.左肩甲骨内下側部の知覚鈍麻 3.集中力が散漫 4.記憶力が悪い 前日と比べ、1と2はましになったもの…

経絡の存在を信じるか2

「胃の調子を改善させて欲しい。」 勿論、その病態は多様です。胃潰瘍もあれば、逆流性食堂炎、胃下垂などなど。 それらの問題に対し、脈診や問診、触診などを用いて東洋医学的な診断を下し、使う経穴やその経穴に用いる手技(鍼を刺すという行為にも様々なバ…

治療感想メモ 1日目

ある治療院で治療を受けた時の私のメモ。 気になったことは言われたことなども項目に分けて書きました。 当日と翌日の計2回をわけて載せます。 ちなみに、主訴は以下の通りです。 1.左脛の知覚鈍麻 2.左肩甲骨内下側部の知覚鈍麻 3.集中力が散漫 4.記憶力が…

経絡の存在を信じるか

経絡の存在を信じるか この問いにどう考えるかと言うのは、鍼灸師もとい治療家の治療スタンスを知るよい尺度になるのではないかと思っています。 例えば、治療を受けるにあたってその質問をし、回答に納得したら施術してもらうのは、自分と施術家との相性を…

ヒトはロボットと動物の間の進化の過程か

前回書いた、「ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代」の続きにもなりますが、タイトルのように考えれば、様々なことがすっきりするかもと思っています。 ヒトは様々な進化を経て、ヒトとなりました。単細胞生物から、魚類、両生類爬虫類…

ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代2

ロボットは私たちの社会のためにスマートフォンを製造するお手伝いをしている一方で、ミクロにロボットと私の関係を考えた場合にロボットが私のために働いているのではなく、「私がロボットのために働いている」な、と。 工場において、私とロボットどちらに…

ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代1

クルーズ船で働いている時、契約と契約の間で日雇いのバイトを時々していました。 主に行っていたのは、スマートフォンの部品を組み立てていく作業です。 時給は1000円で残業すれば1日1万円に手が届くというものでした。 ロボットがスマートフォン製造する…

AIが人間に興味がないのは、人間が他の動物に興味がないのと同じなのかも2

優生保護法という法律が日本の戦後にもあり、最近まで存在していたのをご存知でしょうか。 この法律は知的な障害を持っている人に対して避妊手術を行い、彼らの子孫ができないようにするものです。 いわゆる健常者を優性のものとみなして出来た法律だそうで…

AIが人間に興味がないのは、人間が他の動物に興味がないのと同じなのかも1

人工知能は将来人間の活動にどんな影響を与えるのか。 囲碁のプロに人工知能が勝ったことが話題になりました。 私たち治療家の業界では触診の研究が進んでいるそうで、もしロボットが人間のように人に触れることが出来るようになれば、何がどのように変わる…

ラジオでのリスナーとパーソナリティのすれ違い それは甘えなのか愚痴なのか

先日のラジオでの一コマ。 リスナーが、自分たちの不満をぶちまけるというコーナーでした。 「ある主婦からの投稿で、旦那さんが大きなマラソン大会に行くことにした。トレーニングをするのはいいが、トレーニングしてない日でもマッサージをさせられたり(ト…

30を過ぎると自分の人生は見えてくるのか。その2

以前ブログに書きましたが、船から降りて同世代の友人と日本で久しぶりに会った時に「彼らは大地に根がはり、住んでいる土地と繋がっている。」という印象を持ったと書きました。 前回書いたように、私は大学を卒業してからの10年強は何もかもが目まぐるしく…

30を過ぎると自分の人生は見えてくるのか。その1

先日、誕生日を迎えました。 その時に、もうほぼ時期も確定したため、SNS上で自分がイギリスへ行くことを伝えました。 実際あったり、個人的な話になった時は自分の今後を伝えていたのですが、知らない人も大勢いたためです。 書いた文章が以下のようなもの…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感3

前回は気候が病を作ることについて考えを書きましたが、今こうしてグローバルにものや人、情報が行き交っていると、このグローバリズムもまた、ある種の気候的な要素を持っているのかなと思うときがあります。 最近は流行の移り変わりが早いなんて言われます…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感2

東洋医学の考え方の1つに、「気候や風土が病を作り出す」というものがあります。 例えば、湿度の高い地域では湿邪というものが関係した病がおき、寒い地域では寒邪が人の病を作るといったもの。 なんとなく想像できるのではないでしょうか。 私はその考えの…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感1

先日聞いていたラジオでの話。 ある芸人さんが海外にロケに行って、夜飲みにいったとのこと。 現地の日本人のコーディネーターや、外国人のスタッフなどなどで話が盛り上がっている時に、コーディネーターの方が日本の悪口を言い始めたことに対して、その芸…

トルコ人の声かけとその裏側

船員として昨年働いていた時、7ヶ月の契約の間ずっと地中海にいました。 リスボンというポルトガルの首都から乗り、東に向かって、真夏の間はエーゲ海にいました。トルコとギリシャを行ったり来たりという毎日でした。 トルコに行ったことがある方ならわかる…

生かされている生き方と被害者意識3

生かされているという生き方は、自分よりもっと大きな存在の恩恵を受け、それらに敬意を払って生きるという考えもできますが、そこに自分の核や信念のようなものがなければ、自分の生き方に自信が持てず、受動的に自分の生を捉えているともとれると思ったの…

不安が立ち込む

自分の奥底にある不安の源泉 過去からの不安 未来への不安 自分を形作る環境という不安 不安が混沌を産み出すが、それは現象であって混沌自体は本質ではない。 独り言という、不安な自分に話しかけ、自分が自分という知り合いを作り出そうとする。 頭に歌を…

生かされている生き方と被害者意識2

「自分のことを何かにつけて被害者だと思っている」 この言葉はこうも言い換えられるかもしれません。 「自分のことを何かにつけて受け身だと思っている」 そう捉え直した時に、ある思い出が蘇りました。 あれは確か大学2回生か3回生の時。 今でもそうですが…

生かされている生き方と被害者意識1

ある朝目覚めた時に、なぜかこういう感覚を持ちました。 「自分のことを何かにつけて被害者だと思っている」 覚えていませんが、そういう夢を見たのかもしれません。 私が見たり聞いたりとしているものは、脳が視覚や聴覚を通して得た情報の再現であり、すべ…

セミナー復習(メモ) 副神経、奇静脈など

副神経:第11脳神経であり、胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配。 延髄根と脊髄根があり、後者はC1〜6の側索から脊椎間を上行する間に一本となる。延髄根と脊髄根はともに頚静脈孔からでるが、延髄根は迷走神経の枝と一緒になって、軟口蓋、咽頭、喉頭、食道の横…

森達也監督のフェイクにみるあの世とこの世の間

森達也監督をご存知でしょうか。 オウム真理教をテーマにした「A」などが有名なドキュメンタリー監督です。 ご存知の方もいれば、全くご存知でない方もおられるでしょう。 佐村河内守さんを覚えておられますか? 耳に障害のある作曲家です。 森達也監督の「F…

後妻業の女の悲喜こもごもさ

私が購読していメルマガの執筆者の1人が映画評をされていて、この「後妻業の女」を「伊丹十三監督へのオマージュ」と書いていました。 私は伊丹監督の作品を観たことがないのですが(早くビデオ屋さんで借りないと!)、NHKの番組で取り上げられているのを観…

シン・ゴジラで思い出す海外で拠点を作りたい理由

先日、シン・ゴジラを観に行きました。 放射能を食べて蘇ったゴジラとそれを退治しようとする日本の政府や自衛隊といったチームジャパンとが繰り広げる物語。 政府の対応がとてもリアルだとか、ゴジラはエヴァンゲリオンの使徒の延長線上にあるなど、色々な…

日本人ハーフのアスリートが活躍している違和感とその時代錯誤さ

「あなたは地面に根が生えていますか3」のテーマで書きましたが、私は「日本が日本人だけで構成されている」という錯覚に日本人が無意識にとらわれていると思っています。 その一例が、オリンピックで活躍しメダルも獲得したハーフのアスリートです。 「彼ら…