ロンドンの、船上の鍼灸師の日記

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2017年からロンドンで治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと。色々綴っていこうと思います。ウェブサイトはこちら。https://www.junjapaneseacupunctureandshiatsuclinic.com/

旅(日本)

日本に入国したい思い

12月中旬にイギリスから日本に3週間ほど一時帰国することにした。 世界中にいる日本人が今年の年末年始は数年ぶりに一時帰国していることだろう。一万五千人とかどうとかと聞いた。 そして、滞在先のホテルから色々な思いを持って、様々な方が文章を紡いでい…

精神的なものが精神を隠してしまう

お題「最近知った言葉」 この言葉をご存知でしょうか。 MixBというサイトでロンドンで本を引き取った時に、河合隼雄さんの対談集「こころの声を聴く」を偶然いただいて、その中で白州正子さんと河合隼雄さんの対談の中で出てきた言葉です。 白州さんの「いま…

鶏を殺める2 死が食に変わる。デジタルではなくアナログの生→死を

前回は鶏の首に包丁を入れ、殺めたところまで書きました。 前回も最後に書きましたが、屠殺を行う前に包丁を研ぐ人の気持ちが今思い返すとわかる気がします。 「いのちの食べかた」なんかを観ると、そういう価値観とは全く違う、車にガソリンを入れるように…

鶏を殺める1 生が死に、物体に変わる

前回は自給自足をする友達のもとで鹿を捌く経験をさせてもらったことを書きました。 今回は鶏です。 鹿よりも鶏を入手することは田舎の方では簡単というか、家畜として飼っている方が多く、鹿を持ってきてくれた方に鶏を譲ってもらえないか相談したところ、…

ハントされた動物を捌く〜自給自足の友人のもとで〜

今週のお題「ゲームの思い出」 イギリスでは猟で仕留めた動物の肉を「ゲームミート」よ呼ぶので、この記事を書くことにしました。 先日まで自給自足をする友人の元で1週間ほど居候をしていました。 その中では色々なことがったのですが、思いついた時に、ポ…

溜まり席で感じた名古屋場所の息吹 その1

少し前になりますが、名古屋場所を観に行って来ました。 観たのは、前から6列目の向正面。カメラには映りませんでしたが、力士が歩く道沿いの席であったため、とてもいい席でした。 行ったのは14日目。その時は日馬富士が2敗、白鵬、稀勢の里、貴の岩が3敗と…

メイドのメの字も知らない興味がない外国人をメイドカフェに案内する。 船の同僚が大阪に来航したその5

あらすじ) 船で働いていた時の友人、ネルマリーとブランカが大阪に船で来航したので、私が1日観光に連れて行った珍道中 阪急河原町から淡路経由で大阪ミナミへ。難波にも近いこの地域は、私は香港や台湾などアジアを意識させます。 と言って、アジアな雰囲…

日本に興味がない外国人が日本に来てかき氷を食べると。。。 船の同僚が大阪に来航した その4

(あらすじ) 船で働いていた時の友人、ネルマリーとブランカが大阪に船で来航したので、私が1日観光に連れて行った珍道中 残念ながら口に合わなかったご飯をあとに、いざ伏見稲荷の境内へ。 手水で手と口を洗おうと思い、彼らにデモンストレーションをしまし…

スターバックスの持つイメージと、炭水化物に甘いつゆ。 船の同僚が大阪に来航した その3

「さあ、どうしたものか。」 と今日の行動計画をおさらいしていると、遠くのほうから、"Jun!!!"という声が。 友人のネルマリーが手を振って呼んでいました。 船と陸地という距離感というのはいいものですね。 近いようで遠い。飛行機の着陸ターミナルから友…

船の同僚が大阪に来航した その2(寄り道) ベネチアとフォークアイランドの思い出

一応、中に入れる時間を確認してみると、「11時ぐらいになると思います。」との回答。 前回書いた私の計画が音を立てて崩れていきます。。。 何をどう変更しようか。考えなければなりませんでした。 出鼻をくじかれるも、船で働いていた時、待ち遠しい港ほど…

船の同僚が大阪に来航した その1‏ あなたはどこに案内しますか?

数ヶ月前、船で仲の良かったスパのマネージャーから連絡がありました。 「乗っている船が大阪に泊まるから会おう!」 私は船で三年働いていましたが、友人と呼べる人は数人しかできませんでした。その中の1人がやってくる。しかも船で。 船員の国籍は様々で…

三徳山投入堂と緊張感 tension with Nageiredou in Mt.Mitoku

*english is after Japanese 家族旅行最終日午後は三徳山投入堂でした。写真家土門拳氏が一番美しい仏閣と(確か)褒め称えていました。入口から一時間。辿りついたお堂は山も含めた厳しい自然と対峙する人々の尊敬と崇拝の念が込められているように感じました…

大山に抱かれる embraced from Mt.Daisen

*english is after Japanese 家族旅行最終日前半は大山。山はやはり美しい。昔から信仰されていた山はまた何かを感じるように思います。大学時代探検部に所属して登山を始めました。頭で常に何かを考えてしまう私をすっきりさせてくれたのは山でした。何百年…

足立美術館と滲み出る気 Adachi museum and strong energy from it

*English is after Japanese家族旅行2日目は須佐神宮と足立美術館でした。上記は須佐神宮のもの。須佐神宮より、足立美術館に私は色々と気づきがありました。一番感じたのは、足立美術館で観るのは庭や絵画ではなく、創設者の足立全康さんだということ。普段…

出雲大社と直島地中美術館の個人的共通項 individual feeling between Izumo shrine and Tichu museum in Naoshima

出国も2週間を切り、家族で旅行へ行っています。1日目は出雲大社。以前から考えていたのは、神社の空間をインスタレーション作品として捉えると面白いなということです。クルーズの仕事をしてから、色々な宗教建築をみて来ましたが、神社は秀逸なインスタレ…

前回のクルーズで好きだった国や街その1 favorite countries during last contract

タイトルの質問をよく受けます。前回はフロリダから入り、カリブから南米一周、そして大西洋を渡り、ヨーロッパへ。地中海は黒海まで行きました。そういった旅程の中で思い出深い国の一つにチリがあります。そこでは氷河のクルーズがあって、仲良くなったフ…

国東半島及び芸術祭 Kunisaki peninsula and art festival

国東半島へ行って来ました。 あとそのついでに芸術祭も。 数は少ないですが、私が好きな写真家、作家さんがいる芸術祭でした。 どんな作品よりもその土地が一番力がある芸術祭はいいもんです。 石川直樹さんの国東半島に対する想いが述べられた序文はすごく…

太宰府 Dazaifu

太宰府へお守りを返しに行って来ました。 祖母からいつも受験の時にもらっていたのですが、捨てるに捨てられず貯めておいたのをまとめて返却して来ました。 うちにあるものを少しずつ減らして行くのもまた、出国の準備の一つです。 I went to Dazaifu to ret…

旅の自分へのお土産 the present to my self during trip

鍼灸師になる前はアメリカ美術を学位を取るために選んだため、美術作品を集めるのが好きです。 写真のものが今回買ってきたものです。 次の旅では何に出会えるのか。 楽しみです。 I majored american art to get bachlor. so I like to buy the art works. …