閑話休題、雲ばかりのロンドンとオレンジのように太陽が眩しいバルセロナと
今、所用でバルセロナに来ています。
ここしばらく雨と曇りが続くロンドンからバルセロナに降り立った時、「あ、僕は太陽に浴びていなかったんだ。」と痛感しました。
この感覚は自分が意識的に感じるというより、本能というか無意識に味わうものでした。「パッと花が開いた」感覚かなと何となく思って、でももう少し実感のある言葉にしようと考えていたら、「植物が太陽が感じる方向に向かって茎を伸ばす」、あの感覚に近いんじゃないかと思いました。
それは脳で感じるというもにではなく、脳や神経など感覚というもの以前の、植物であった頃の記憶からの悦び(植物に悦びなんてあるのかもちろんわかりませんが、バルセロナに着いた時に味わったあの太陽に対する悦びは植物のそれときっと通じるんじゃないかと思う)に起因する気がします。
ロンドンで生活していると、10ー11月の冬至に向かって日々日没が短くなっていく時が、1番精神的に堪えます(住んでいる人ならわかるはず…)
自営に切り替わるための自分なりの再スタートの気持ちを込めて、鬱になった頃のブログを書いていますが、ロンドンのあの季節がそうさせてくるのかな。
バルセロナにいるとああいうテイストの文章は書くのがバカらしくなる気がしてきます。
人は技術を発達させて自分のライフスタイルに自然を適応させてきても、やはり自然には叶わないしコントロールされているなと思うロンドンの冬とバルセロナの太陽でした。