ゴルフのフォーム改造によるピキッとくる腰痛と臀部痛
コロナウイルスで室内で人に合わない分、ゴルフの回数が増えたという方は結構おられるのではないでしょうか。
張り切ってフォーム改造!と思ったら、痛みが来るなんてこともあるかもです。
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50代男性 会社員
症状
ゴルフのインパクト時に左の肩をもっと入れるようにフォームを改造したところ、1週間前から左の骨盤と背骨の付け根あたりに痛みが出るようになる。
靴下を履くなど腰を深く曲げる時とソファーから立ち上がる時に痛みが走る。
分析と治療内容
痛い場所にはそこまで硬結がなかった。臀部とふくらはぎが張っていたので、肩を入れるようにフォームを改造したのはいいが、その力をうまく左腰→下肢へ伝えきれなかったのが今回の痛みの原因と考えた。
ふくらはぎと臀部の調整をして腰にかかるテンションを取り除くようにした。
靴下も履けるようになり腰の痛みはかなり改善したので、終了。
使用穴
承山、臀中川、大腰など
2回目(2日後)
症状
腰の痛みはなくなったが臀部(場所があやふや)と鼠蹊部に痛みが残る。前屈をする時にピキッと痛みが走る。
分析と治療内容
身体のバランスが動いたことにより、今度は上半身の緊張が残っていたと推察。
実際肩甲骨周りに硬結を発見した。
イマイチ痛みが取りきれなかったため、患部みていくと小転子にとても粘っこい反応があった。そこを直接丁寧にほぐしたところ「血が通ってきたのか、すごく暖かくなってきた」という反応を得る。
痛み確認してもらったところ、痛みがほぼなくなったので終了。その後も調子がいいそうです。
使用穴
腸鳴、大腰、T3(4)など
治療を通しての考察
「フォームを改造する」というのはスポーツをする人にとってとても大切なことだが、フォーム改造の前提として「自分の身体にどういう癖があるか」を認識しておく必要があります。
そうでないと、「身体の癖×フォーム改造によるアンバランスの負荷→痛みを引き起こす」となるからです。
身体に癖がなければ、フォームを改造しなくても、いい飛距離が出るのも事実ですが。
それを思い知らせてくれた症例でした。
先日水漏れがあり修理してたんですが、これもフォームというか水の流れが今までと違うために漏れてしまうわけですね。
この原因を考える作業は治療みたいで結構楽しいです。