カンタベリーでの不思議な体験
先日、カンタベリーへ行ってきました。大聖堂で有名な街です。
インターネットを探せば、見所、写真などがもう溢れるように出てくると思うので詳細は書きませんが、そこでの不思議な体験を記しておこうと思います。
小さいけれど、だからこそ、その小さなまま保存できているような綺麗な街でした。
ロンドンは大きすぎるからなのか、街の形があるけれども、新しい人を取り込むために増殖して行っています。
そのうねりはそれはそれとして面白いのですが、形を留めているのもまたいいものです。
不思議な体験は大聖堂に行った時のものでした。
大聖堂の地下にはcryptという地下室があり、祈りを捧げる場所として、写真を撮ったりや携帯で話したりすることは使えません。
cryptの真ん中にはマリア様の像があり、それを取り囲むようにして椅子が円形に並べられていました。
マリア様を正面にして、左側の列の前から2段目、一番右の椅子に座った時のことです。
なぜか私は昔にタイムスリップしたような感覚に陥って、中世(と言っても、何世紀とか詳細は全く分かりません)の濃い緑のマントを被ったある男の人になり、その人の目から、その時代の様子が入って来たのです。
今のように電気がない時代ですから、ロウソクだけがともされているためとても暗い。周りは人が多くて騒がしいのですが、みんな一様に熱心に祈りを捧げている様子がその男性の目から見えました。
そのヴィジョンだけが浮かんできて、私は2017年にいるのにも関わらず、その昔の風景を同時に見るという感覚。
それは、何かこの風景みたことあるなぁというデジャヴのようなおぼろげなものではなく、何度かデジャヴの感覚は味わったことがあります、もっと確固たるものというか、私?もしくはそのマントの男?はその風景を「見た」というものでした。
そういう体験をしたのは初めてだったので困惑すると同時に、体験という名前の事実は何よりも確かなものだと思うので、スピリチュアルでも何でもなく、私が呼吸をするように自然なものとして受け止め、この体験が私に起きた理由を考えられたらなと思っています。
イギリスに来てから、そういう似たような体験をすることが増えているように思えてなりません。
私はどこに向かって、何を成そうとしているのか。起きること、出会うこと、感じたことに逆らわずに捕われずに、流れて行こう。