船の同僚が大阪に来航した その2(寄り道) ベネチアとフォークアイランドの思い出
一応、中に入れる時間を確認してみると、「11時ぐらいになると思います。」との回答。
前回書いた私の計画が音を立てて崩れていきます。。。
何をどう変更しようか。考えなければなりませんでした。
出鼻をくじかれるも、船で働いていた時、待ち遠しい港ほどこのように焦らされていたなぁと思いだしたものでした。
それで思い出すのは、ベネチアとアルゼンチンの南部にあるイギリス領のフォークランド諸島です。
去年の秋、ベネチアにたどり着こうとしていたある日、ものすごく霧が立ち込めていました。
私はベネチアの隠れたスポットを巡る「Hidden Venice」というツアーのエスコートに参加する予定だったのですが、霧のせいで船が港に着岸できません。。。
結局、午前9時に着くはずが、12時となりツアーはキャンセルに。
ツアーを取り仕切ってるセクションのクルーに「遅れてでも、ガイドはいるわけだしツアーはしないの?」と聞くと、「ベネチアはオンシーズンなら、ガイドの仕事はいくらでもある。私たちのツアーの後も彼らは別の仕事があるから来ないわ。」とのこと。
ベネチアに行かれたことがある方はご存知と思いますが、夏のベネチアは暑いし本当に人が多い。
道も狭いので尚更です。ガイドも夏の間に稼いで冬は働かないという人もいると聞いたので、そのコメントは納得でした。
もう1つのフォークランドアイランドは一昨年のこと。南米一周のクルーズをしている時のことです。
リオデジャネイロやブエノスアイレスなどを楽しみにしていましたが、それと同じぐらい楽しみにしていたのがフォークランドアイランドでした。
南米大陸の南にぽつっとある諸島。戦争などの歴史より、私はペンギンに正直興味がありました。
水族館でした見たことがないペンギンは野生動物としてどのように生活・行動すているのか。
パンダもそうですが、動物園や水族館で野生動物が飼われてしまうと、大切な何かを失っているように思います。
その何かを知りたくて、どうしても見に行きたかったのです。
ところが、船からテンダーボート(船が大きすぎて港に直接つけない場合、沖に停めて小さな船で港に行くその小さな船のこと)を出そうとしたら、風が強すぎて、出せないという事態に。。。。。。
小一時間ほど粘っていましたが、止む無く断念したことがありました。
その時は非常にショックでしたが、あるクルーは「私はフォークランドアイランドへ5回行く機会があったけど、毎回悪天候で行けてないわ。いつかは行ってみたい。」という強者もいました。
ちなみに私は昨年もう一度行くチャンスがあり、その時に上陸できました。
野生のペンギンは、動物園ではありえない風景にいるのでとても不思議な感覚でした。
道がそれました。
寄り道が長くなったので、続きは次回に。