英国の、船上の鍼灸師の日記 the diary of acupuncturist on Great Britain, cruise ship

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2015年はイギリスで働くために有機食品の会社で働き、2017年からロンドンで再び治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと、食べ物のこと。色々綴っていこうと思います。

メイドのメの字も知らない興味がない外国人をメイドカフェに案内する。 船の同僚が大阪に来航したその5

あらすじ) 船で働いていた時の友人、ネルマリーとブランカが大阪に船で来航したので、私が1日観光に連れて行った珍道中

阪急河原町から淡路経由で大阪ミナミへ。
難波にも近いこの地域は、私は香港や台湾などアジアを意識させます。

と言って、アジアな雰囲気を味わえるところに行くつもりはありません。
彼女らはシンガポールなど今までの3ヶ月アジアをずっと巡っていたわけですから。

私が連れて行きたかったのは日本橋オタロードです。
メイドカフェという異世界へ放り込もうという魂胆です。
私は何年も前に一度神戸で試しに行きましたが、そこはただ喫茶ができる場所でした。出してくれるのがメイド服を着た女の子だけというシンプルばメイドカフェでした。(客が窓側壁側ではなく、全員通路側にいてメイドさんに少しでも近づこうとしてたのは面白い現象でした。)

そして事前にリサーチしていたカフェに。
彼女らには事前に何も伝えていなかったので、人形みたいな人たちが働いている状況に驚いたようです。
入場料(ここでは入国料と呼ぶそうです)を支払い中へ。
写真撮影は禁止。オプションとして別料金を払わない限り撮れないそうです。

メニューをみてびっくり。メイドさんが似顔絵を描いてくれるオムライスや、特別な魔法をかけてくれるお酒など、多種多様なサービスがありました(メニュー自体はシンプルです。)
私たちは喉が渇いていたため、とりあえずビールを注文。安い居酒屋にありがちな、生ビールなのに「ビール」より水っぽいのがきました。
そして注文が来た時に、メイドさんと一緒に美味しくなる魔法をみんなでかけます。
まあ魔法の国なのでそういった演出もあるのでしょう。

ネルマリーとブランカは、未だにピンク1色に塗られた壁と、あまり見たことのない人種が座っているカフェに(魔法の国でした)終始困惑気味。
これぞ異文化体験ですね。私も面喰らってますが。。。


トイレから帰ってきたネルマリーがブランカに一言。「トイレもすごいことになってるよ!!!座らないとわからないから絶対に座ってね。」
私が行った時には、そんなびっくりすることはありませんでした。メイドさんが描いたであろうイラストがちりばめられていたぐらいで、カフェで魔法を唱えるほどの衝撃では。。。
ブランカが行って戻って来た時にネルマリーが言いました。「便座があったかくなかった??」

そうだった。ウォシュレットの機能は外国人にとっては衝撃だったんだった。。。
ネルマリーは便座が温かいのも、このカフェの魔法(?)と思ったようでした笑

そのあとに、小さなカフェにも関わらず、小さなステージがあり、そこでメイドさんによるショーが行われました。

ショーの前に、ショーで光る棒を売りに来たり、来国した記念のお土産を買いませんかと売り込みに来たり、安いキャバクラで、ちまちましたものを売って売り上げをあげるような図式でした。
何か買えばよかったのかもしれませんが、私たち三人は徐々にイライラしてきて全て拒否。
メイドさんの態度も勿論どんどんそっけなくなってきます。あそこまでわかりやすいと面白いですね。

ショーが始まると、カフェの片隅にいた人たちがにょろにょろっと前に出てきて、ショーに合わせて踊り始めます。

オタクの人たちがロマンス(オタクの人たちが編み出した専用の振り付け)を踊っているのを見て、ネルマリーが「彼はドラッグをやっているのか?」と一言。

私もロマンスは言葉や映像としては見聞きしていましたが、生で見るのは初めてでした。なかなかの迫力です。
何も知らない人がみたらそらそう思うかなぁと納得。

ショーが始まるまではヘッドホンでずっと内にこもっていたのに、メイドさんが歌いだすと一心不乱に踊っていました。

彼を気持ち悪いと一蹴することもできますが、一度宝塚ファンの方2人とご飯を食べていた時に、私そっちのけで宝塚の話をしていた思い出があるので、まあファンになるというのはそういうことなんだろうと思います。
周りを忘れるほど没入できる人たちが羨ましいです。

話を戻すと、びっくりさせっぱなしでしたが、ネルマリーとブランカは自分たちの持つ価値観から離れすぎた経験ができたようで、楽しかったようです。

大阪のミナミから大阪港まで地下鉄で戻り、さよならを告げて船で別れました。

次はいつ、どこで会えるのか。
楽しみです。


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