方法論より原理原則
人を施療し、改善が見込めるようにする。
その意味ってすごく広い。肉体的なものもあれば、精神的なもの、神経的なもの筋肉系、はたまたそれ以外。。。
それは複合的なものでその中でも得意なものお、自分が好きなものを選んで仕事にしていきます。
占いを通して施療する人もいれば、マッサージを通してする人もいるわけで。
僕はもちろん鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師なので、身体の組織(筋肉や神経、臓器などはすべて細胞なわけで)を勉強して施療するわけですが、組織をどのように勉強するかというのは本当に色々ある。
脈診や腹診、筋肉の起始停止などなどあげればもちろんキリがないけれど、その中で今ハマっているというかずっとやっているのが、骨です。
骨の解剖図を見て、ここにはこういう筋肉がこうついているとかを妄想する。
基礎中の基礎と言えばそれまでなのですが、だからこそ自分の中でまだまだ見落としていることがあり、その見落としていることが、身体にとってとても重要なことじゃないのかと改めて思っています。
例えば、この絵。(ネッターより拝借)
肩甲骨から肘までの写真で、筋肉がどこについているかを色分けしています。
これで僕が注目したのが、上腕筋と上腕三頭筋。
よく見ると肘より上の上腕筋の下半分はこの2つの筋肉に包まれていることがわかります。
上腕筋なんてのはあまり僕の中では施術のアンテナにひっかからなかったのですが、こうみると肘の安定性においてとても重要な機能を果たしているんじゃないかと思うのです。(そんなことは知ってるわ!という声も聞こえてきそうですが。)
解剖の教科書だけではわからないことというのが、骨の形や筋肉の位置情報をみることでみえてきます。そしてそれは、言葉だけを羅列して覚えるより生きたものとして僕の中に出てきます。
治療法という方法論をたくさん知るより、骨に事実として存在する、身体の原理原則を知る方が応用も効くし大切なんじゃないかと思う今日この頃。