会えないと思ってたら会えた
人の縁の繋がり方って本当に不思議だなと思います。
こちらがこの人と気が合いそうと思って、思い切って声をかけても、あちらは何も思ってなかったり、そのまた逆もしかりなわけで。
船で治療をして、その時はイギリスで働くなんて思ってもいなかったのに、とりあえず番号やメールアドレスを交換した人がいます。
何人かはイギリス人だったのですが、5ヶ月ほどたって、もう会えた人もいれば、会おう会おうと言って、会えない人もいます。
そのうちの1人とは、メールで時々やり取りをしていて、「会えたらいいね」ととりとめのない会話の度にしていました。
「よかったら電話してきて。」と不意にメールに書いてきたので、心配になってメールを送ったり、電話をかけても応答がないことが多いので、少しイライラしながら、でも、お父さんを亡くした悲しみや彼女自身の状態を考えると、そこまで気が回らないのだろうと、頭に留めつつ、そのままにしていました。
ところが先日、私が送ったメールに対して返信があり、「明日所用でロンドンに行く。」という内容が書かれてあり、ちょうどその日は私は休みで用事もなかった。
これはもう会うしかないと急きょ会うことになり、エロスの像の近くで2時間ぐらい話をしました。
それまたメールと同じようなとりとめの内容で、でも、数年ぶりにみた彼女は思ったより、元気そうで、心の芯がくたっていないかと心配だったのですが、全然そうではありませんでした。
もう今は閉じてしまった、私が初めてこの鍼灸の世界を知ることになった、ある先生のブログに、
「人生の半分を過ぎたら、残りの時間は今まで会ってきた人のために使うべきだ。」
という言葉があります。
愛する奥様をなくし、失意の淵にずっと立たれておられた先生。
会ったこともない先生ですが、私はその先生がいたから、この世界に興味を持てたと思っています。
この言葉を大切にして、縁があって出会った人との再開を大切にしたいと思います。
また会おう、スーザン。
彼女と会ったのは、大西洋横断中でした。
写真は横断中にいったアゾレス諸島での一枚。