セブンシスターズへ。その1 僕が山に登りたくなる理由
イギリスに来てから、早3ヶ月。
生活にも慣れてきたものの、色々と計画するのが面倒くさかったり、治療が好きだったりもあり、ほぼ毎日治療院に顔を出していました。
しかし、私は昔から、街に疲れてくると、自然の中に身を置きたくなる性分で、そのことは大学時代に初めて北アルプスを1週間かけて縦断した時に実感しました。
山登りはしんどいです。
ある友人から「山登りという言葉は正確じゃない。山登り下りが正しい。」と言われました。
まあそんなことは置いといて、なぜ山登りが好きなのかと言えば、それはしんどいからです。
街中にいるときとは違い、芯から疲れることが出来るからです。
それがなんとも心地が良い。
歩き始めは、足が登るのに馴染んでなかったりして余裕が全然ありません。
また、自分の生活のことだったり、患者さんをこうしておけばもっと良い結果が出せたんじゃないかとかごにょごにょ考えています。
ところが、ある地点を過ぎると、そういったことを考えるエネルギーが歩くほうに割り振られないといけなくなってきます。
それを人はゾーンにはいったという人もいるのかもしれません。
人間は動物とコンピュータの間の生き物だとは前にも書いたし、今でもそう思います。
この山登りという行為は私にとって、コンピュータに傾きすぎた自分を動物側に引き戻してくれるものだと思っています。
だから、街中にいて、考えないといけないことや、考えなくてもいいのになぜか考えちゃうこと、はたまたイライラなどの感情だけに引きずられて人間のコンピュータが暴走していく中で、自然の中で動物に戻りたくなる衝動が出てくるのだと思います。
それはマラソンにハマってしまう人や、水泳や筋トレにハマってしまう人とそんなに根本は変わらないのではないでしょうか。
動物になりたいのと別にもう一つ、山登りマラソン筋トレに共通するものがあると思っています。
それは次回に。