人に触れること 侵害刺激のない触診5
懇親会も無事に終わり、2日目のセミナーへ。
基本的には1日目と同じ内容のものを1日かけてやりました。
侵害刺激のない触診に始まり、相手から放たれる気を感じ、その凹凸を調整し、そして頭蓋や内臓を調整する。
その長いステップへ向けての訓練です。
この日にとりわけ面白かったことを2つ。
1) 気は具体的なものとして確かに存在する。
あくまでも仮にですが、侵害刺激のない触診のステップを合格した私は、気の凹凸の調整の訓練を3人一組で練習していました。
そこで天の気と地の気を身体に通して患者さんに伝えようとしていましたが、なかなかうまく行きませんでした。
そもそも、どういう状態が気が通っていて、どういう状態が通っていないのかもわからりません。それを感じとれればうまくいくかもしれないと思い、先生に私の肩を触ってもらって、その状態を感じさせてもらいました。(実はハンターハンターという漫画でそれと全く同じシーンがあります。)
先生が私の肩に触れ、合図とともに気を送って下さる。
すると、私の手と患者さんの頭蓋の間には何もないはずなのに、その間に「気」としか呼べない何かの層を感じ取ることが出来るのです。
それは私の手の部分だけでなく、私の体全体がふわっと何かに包まれている感覚でした。
「患者さんに天と地の気を通す」とはこういうことを言うのか。。。
それは「目に見えない何か」ではなく、「見えている人には見えている何か」なのだということがはっきりわかり、精進次第では、それを体得できるのだという実感が湧きました。
それは私にとって大きな学びでした。
2) 呼吸のリズムは変えられる。
カイロプラクティックやオステオパシーの世界では、呼吸には3種類あるとされています。一次呼吸、二次呼吸(ミッド・タイド)そして三次呼吸(ロング・タイド)。
一次呼吸は私たちが肺を動かして行ういわゆる「呼吸」というもので、三次に行くに従い、生命力の根源とされる呼吸に近づくとされます。(信じる信じないは別にして、そういうものが在ります。)
ちなみに私は、二次呼吸までは感じられますが、三次は感じる段階までまだきていません。
頭蓋や内臓はその二次呼吸の呼吸に基づいてリズムを形成しているとされ、施術家の基準となる指標になっています。
ところが、先生は二次呼吸のリズムを変えられると言うのです。
先生は蝶形骨と後頭骨の関節部を完璧に調整することでそのリズムを変えていました。
それは私にとって衝撃と言うか、異次元の世界の体験でした。
未だ私の中で考えはまとまっていませんが、二次呼吸を調整するとはどういうことなのかを考えるいい機会になったと思っています。
治療という尊く深遠な世界の一端を体験するいいセミナーに参加できた(その分自信は打ち砕かれましたが笑)ことに感謝しつつ、気持ち新たにがんばろうと思います。