ヒトはロボットと動物の間の進化の過程か
前回書いた、「ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代」の続きにもなりますが、タイトルのように考えれば、様々なことがすっきりするかもと思っています。
ヒトは様々な進化を経て、ヒトとなりました。単細胞生物から、魚類、両生類爬虫類などなどを経て。
そしてまた、ヒトから様々なものが誕生しました。
火、計算機、車、電気、コンピューター、人工知能などなど。
これらは無生物とされ、ヒトから進化を経たものじゃなくて、ヒトが作り出したものとされています。
でもよく考えたら、ヒト以外に無生物のものを作り出した生物っているのだろうか。
自然にあるものを活用して生活することが生命にとって生きる内容であるなら、ヒトのそうした創作活動もそれに含まれる。そこに入らないものなんてありません。
で、あるなら、そうした無生物のものたちもまた進化の歴史から見て、ヒトから進化した形態の1つ1つになるんじゃないのか。
そう思うのです。
単純な例でいえば、計算機はヒトの「計算をする」という能力を特化して進化したもの。
その他もっと複雑なものも、計算機のようなシンプルな進化を遂げたものが大きくなっただけのものであったり、また大きなことをなし遂げたいヒトの欲の結晶の進化の先にあるものと考えられないでしょうか。
そうであるなら、ヒトが犬や猫をペットとして飼うように、人工知能がヒトをペットとして飼う時代が来るのかもしれません。
「ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代」で、「ロボットによって人が動かされている」というような内容を書きましたが、それも見方を変えれば、ロボットがヒトを飼っているというように言えそうです。
人工知能がヒトの進化の先にあり、ヒトを支配する。
想像すると怖いもののように思うかもしれませんが、既に私たちはもう支配されているのでしょう。
犬や猫にとって、ヒトに飼われているという感覚はあるのでしょうか。
食べ物をくれる素敵な生物と思っているかもしれません。
その感覚は私たちが将来人工知能に抱く感覚と同じなのかも。