外国の船で働くのに〇〇ができないと・慣れないと。。。 その5 どのように私は馴染んでいったか
結論から書けば、私は馴染めなかったなぁと思います笑
社交的ではないですし、自分から積極的に話しかけていくタイプでもないので。。。
初めは友達を作ろうとパーティーに毎回参加したり、スパの同僚がスパ以外の人と出かけるときに一緒に出かけたりしましたが、やっぱり続かない。
元々性分に合わないことを無理してしようとしてもうまくいかないものです。
でも、船の生活が嫌いかといえばそうではなく好きですし、そんな私を気にかけて仲良くしてくれた人はいました。
「空気が読めない。」
実は日本で私はそう言われることありました。
でも、驚かれるかもしれませんが、船の中では私は、
「空気が読める。」
という人として扱いを受けていたのが、仲良くしてくれた理由の一つだと考えています。
それを思ったのには理由というか、ずっと心に留まっていたエピソードがあるからです。
インターネットか雑誌か忘れましたが、なぜヨーロッパのサッカーリーグで日本人が活躍できるのかについて、あるジャーナリストがこう述べていました。
「日本では自己主張が強く、周りで浮いていた日本人選手が、海外のリーグに在籍すると、周りの選手のほうがよっぽど自己主張が強いため、その日本人選手は周りをなだめたりまとめたりする役割になる。だから彼らが活躍できているんだ。」
まさしくこのような状況が、船で起きていました。
日本では私は身勝手な行動を取る奴だと友人から言われたこともありました。
ただそれは、どういう尺度でみるかで基準は変わります。
つまり、私より身勝手な行動を取る人が周りには多くいれば、私は身勝手な行動を取る人ではありません。
"I don't care"
という英語があります。これを単純に日本語訳すると、「私は気にしない。」とか「やってられない。」とかになるのでしょうが、そんな日本語訳だと弱いのです。
船では、人間関係がこじれようが本当に気にしない人がおり、そういった文脈では上の日本語訳だとどうもしっくりこないのです。
話を戻すと、私より身勝手な行動をとる人がいつも何人かいたので、私はなんとなくスパのチームマネージャーをサポートしつつまとめる役になっていました。だからか、私に愚痴を言ってくる同僚がいたりして(スパで男1人だったので、愚痴を言いやすかったのもありそうですが)する中で、信頼を寄せてくれる人もいました。
なので、船では馴染めませんでしたが、馴染めない=船にあまりいるタイプではない、だからこそ逆説的に船に馴染めた・信頼してくれる人ができたのかもしれません。
ゴールデンウィークに仲の良い南アフリカ人が大阪に寄港するという連絡がありました。
さあどこを案内するか。
今から楽しみです。