治療に対する考え方
先週無事に子供が生まれました。 朝6時半に陣痛が来て、15時8分に出産。8時間半かかった初産は悪くはない時間のようです。 ずっとそばにいましたが、24時間以上かかった妊婦さんもいる中で割に苦しくなく産まれたように思います。 もちろん彼女は本当に痛か…
お題「どうしても言いたい!」 子供が今月中旬に生まれます。妻のお腹はとても大きくなり、今は最後の最後だからなのか、左右に拡がり下に詰まっていっているように思います。 イギリス、特にロンドンは世界の民族といっても過言ではないくらい様々な人種が…
治療をどういう形で進めていくか。 それは患者さんがどういう治療を求めていくかによるのだと思います。 例えば、ギックリ腰や寝違えの時に来られる方は、痛い時にだけ来てそれ以外は来られない。 とても凝ったなぁと感じた時に来られる方もいれば、定期的に…
鍼灸師になって1年目に僕はクルーズ船で働き始めました。 3年間の学生生活で鍼灸学や解剖学、生理学などの基礎を修了して国家試験をパスし、晴れて人前で鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師として名乗れるようになって8ヶ月後の12月。 僕はカリフォルニア…
迷って迷って迷って、探して探して、決断して打つ。 鍼治療ってこの繰り返しです。 たかが肩こり、されど肩こり。 「こんな腰痛すぐに治せるな。」と思ったのに、全然良くならないぞ。。。 こんな日々を繰り返しながら、「どうしてここに痛みがあって、痛む…
施術を365日していると、時々試練というようなものがやってきます。 日本にいるときに受けたセミナーで講師の方が言っておられた言葉があります。 「ある良くなった患者さんが、紹介してくださった患者さんの症状が良くなった症状より難しいことがある。…
患者さんの身体および症状があるなら、それがどうすればよくなるかは「何故それが起きたか」がわかればよくなるはず。 それはどういう尺度であっても(理屈では)いいはずです。つまり、脈の診断を基にしたものとか、椎骨のズレを基にしたもにとか、などなど。…
お題「マイブーム」 左右差というのが最近気になっています。 どうして右が痛い人もいれば左が痛い人もいるのだろう。手が痛い人もいれば足が、肩が腰が痛くなる人がいるのだろうか。 それがわかれば苦労しません汗 でも、原因があるはずです。 今回はノープ…
ご贔屓にしていただいている患者さんから僕の施術の特徴をうまく表現していただきました。 「先生は関節の隙間を見つけて施術するのが得意ですね。」 自分の施術の強みって何なんだろうとずっと考えていました。 人より強く揉むことに抵抗はない(強く揉むの…
この症状にこのツボが効きます! という謳い文句を、仕事柄よく耳にするというか、どうしても治療業界、しかも鍼の業界に携わっているとピックアップしてしまいます。 どの業界でもよく使われる言葉なんてのがあり、IT業界にいる人は違う謳い文句をよく耳に…
文章っていろいろな書き方があると思うんですが、最近気になったのが、自分の感覚を伝えるか、状況を客観視して伝えるかということです。 例えば怪我をして血が出たときに、自分の感覚で書けば「道端で転んで怪我をした。膝からどろどろとした赤いものが流れ…
お題「マイブーム」 施術家にとって施術を考えるのは、マイブームという名のライフワークですが、前回に続いてお腹について考えます。 横隔膜の動きを撮影した動画があります。 www.youtube.com これを見ると、吐く動き、つまり、横隔膜が縮まる(=上に上が…
最近施術をしていて、内蔵の輪郭が気になっています。 というより、以前からそういう変化が生じていたのに、気づいていなかったというのが正しいんだと思う。 僕の仕事が鍼や指を通して、身体に圧を加え調整していく仕事なら、どこかに偏っていた圧を解放す…
お題「マイブーム」 人を施療し、改善が見込めるようにする。 その意味ってすごく広い。肉体的なものもあれば、精神的なもの、神経的なもの筋肉系、はたまたそれ以外。。。 それは複合的なものでその中でも得意なものお、自分が好きなものを選んで仕事にして…
お題「最近知った言葉」 この言葉をご存知でしょうか。 MixBというサイトでロンドンで本を引き取った時に、河合隼雄さんの対談集「こころの声を聴く」を偶然いただいて、その中で白州正子さんと河合隼雄さんの対談の中で出てきた言葉です。 白州さんの「いま…
仕事柄、教科書をみながら自分の身体に触れて色々と確認します。 その時不思議に思うのが、自分の身体に自分が触れているとなぜか落ち着くということです。 例えば自律神経の体操としてよく言われる指もみ。 指もみ 健康法 - Google 検索 指もみ、健康法と入…
お題「夏休みの思い出」 前回の最後に、2歳の時の自分の写真を載せました。 あの写真を見て、彼は僕に何を言いたいんだろうとずっと考えていました。 考えてもらちがあかず、その後、母親をお茶に誘い自分の幼少期がどういう風に見えていたのかを聞いてみよ…
お題「夏休みの思い出」 「どうしていつでも緊張がとれないんだろう」 日本に戻ってしばらく立ちますが、先日参加したセミナーで自分の手の緊張がとれず、セミナーでのテーマだった「骨膜に触れる」ということがうまく出来ずに終わりました。 それが僕の施術…
前回は鶏の首に包丁を入れ、殺めたところまで書きました。 前回も最後に書きましたが、屠殺を行う前に包丁を研ぐ人の気持ちが今思い返すとわかる気がします。 「いのちの食べかた」なんかを観ると、そういう価値観とは全く違う、車にガソリンを入れるように…
前回は自給自足をする友達のもとで鹿を捌く経験をさせてもらったことを書きました。 今回は鶏です。 鹿よりも鶏を入手することは田舎の方では簡単というか、家畜として飼っている方が多く、鹿を持ってきてくれた方に鶏を譲ってもらえないか相談したところ、…
今週のお題「ゲームの思い出」 イギリスでは猟で仕留めた動物の肉を「ゲームミート」よ呼ぶので、この記事を書くことにしました。 先日まで自給自足をする友人の元で1週間ほど居候をしていました。 その中では色々なことがったのですが、思いついた時に、ポ…
お題「これって私だけ?」 30代に入って、同世代と話すトピックの1つに「子供は欲しいか。」ということがあります。特に女性は35歳を過ぎると卵子の状態も悪く、また数も減るため、その現実に向き合わないといけません。 僕はあまり子供が欲しくありま…
先日、患者さんから「患者は共感して欲しいものだ。」というアドバイスをいただきました。 例えば、「足むくんでますねー。」とか、「腰凝ってますねー。」などなど。 こんなすごくベーシックな共感もあれば、何回も来てくださってる方には「今回は特にここ…
私には瞑想のサイクルがあって、今瞑想ないし、自分への心を空っぽにしたくなっているサイクルが来ています。 私が以前参加していた瞑想会では、自分をメタ認知する「気付き」を入れていって自分を客観的に見ていくことを瞑想の目的としていました。 「イラ…
以前に書いたこともあるかと思いますが、私は患者さんに接する時、この方の身体を機械的に診るか有機的に診るかをまず考えます。 「機械的に診る」というのは身体を建物(破れないテントが一番近いでしょうか)と捉え、どこがどう引っ張り合いっこしてるから、…
今週のお題「私のアイドル」 このお題をみて改めて考えると、鍼灸ないし治療の業界の人にとって、特にキャリアの初めに「自分のアイドル」となれる人が見つかるかはとても大切なことだなと思いました。 というのも、この業界で絶対と言ってもいいぐらいぶつ…
最近、治療をしている中で「圧」についてよく考えます。 陰圧や陽圧などの話は他のサイトに譲るとして、圧はある空間が縮まったり、拡がったりする時に、その空間を構成している境界線にかかる力と言えます。 ーーーーーーーーーーーー 職場の人と不妊治療に…
「笑いは緊張と緩和だ」と明石家さんまさんが言っていたみたいという誰かの言葉をずっと覚えていました。 本当にさんまさんが言ってたのかなと思って検索をかけてみたら、さんまさんも含め色々な方がそのように思っておられるんですね。 知らなかった。 笑い…
私が初めて本格的に東洋医学の勉強をさせてもらったのは、鍼灸の学校に入る前に会社員をやっていた時です。 入学を夏に決め(会社には年末に言った記憶があるので、その頃は会社員を続けていました)、平日は東洋医学の辞書を片手に東洋医学の入門書を読んで…
「脳から身体、内臓まで通じる侵害刺激のない触診の真髄」 セミナーが始まり、まず先生がデモンストレーションされたのが、デモの患者が寝ていて、術者が3mほど離れたところから立ちます。 それで、検者が足を持ち力をいれて挙げられるかというテスト(=筋力…