ロンドンの、船上の鍼灸師の日記

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2017年からロンドンで治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと。色々綴っていこうと思います。ウェブサイトはこちら。https://www.junjapaneseacupunctureandshiatsuclinic.com/

クルーズ

次も船に乗るのか その2 どうして船に乗ろうと思ったか。

そもそも、どうして船に乗りたかったのか。 それをまず考えることにしました。 「世界をもっと見てみたい。」 そんな月並みな気持ちもあります。 でも、本当は違います。 「将来も日本に居続けることが不安」 と言う、とてもネガティヴな発想から私は船に、…

次も船に乗るのか その1 なぜ船に乗りたくなくなったか

2012年の12月から約3年、合計4回会社と契約して船で働いてきました。 契約の終わり頃になると、次はどうするのかマネージャーに聞かれ契約を更新してきました。 今までは、もう一度船で働き世界を見ようという気持ちが毎回芽生えていたのですが、今回はその…

なぜメキシコ人は英語を話せるのにスペイン語を話すのか?への考察 その2

「私たちはメキシコ人なんだ。どうして英語を話す必要があるんだ?」 この答えを聞いた時、私はまず「日本人ならこういう回答はしないよな。と思いました。 日本人には英語を話すことに対する憧れ、逆の見方をすれば話せる人への劣等感があるように思います…

なぜメキシコ人は英語を話せるのにスペイン語を話すのか?への考察 その1

私が働いていた船は、飛鳥のような日本の船ではありませんでした。 オーナーはイタリア生まれのモナコ人ですが、船での公用語は英語なので、アメリカ人、イギリス人を中心に世界中からゲストが来ていました。 その中で、個人的に興味深かったのが南米人特に…

ウォシュレットが懐かしかった日々 その2ー さあどうするか

2012年の12月から船で私は働いていますが働く前から、海外にはウォシュレットはないと聞いていました。 まして、自分の船室なんてゲストじゃあるまいしないのは当然だろうなと考えていました。 でもその一方で、やっぱりウォシュレットは欲しい。 どうしたも…

大西洋を横断するその5 忍び寄る時差

大西洋や太平洋を横断した時、飛行機の横断と違うのが時差の感じ方です。例えば、アメリカとイギリスでは5時間の時差がありますが、飛行機ではこれを一気に感じるのに対し、船では1日1時間(時々2日で1時間)時差が生じ、1日25時間という日が5日発生してマイア…

大西洋を横断する その4 24時間ジェットコースター

マデイラ諸島を抜けると、 日間の海が待っていました。日間海の上にいるという感覚。皆さんはどう思われますか?海水浴で海にずっと浮かんでいて気持ちがいいのかも。そう思われる方もいるかもしれません。でも、そんなに甘いものじゃあない汗まず、海水浴の…

大西洋を横断する その3 船々が横断した軌跡

マデイラ諸島とアゾレス諸島は、オセアニア大陸とアメリカ大陸を渡る際に必ず立ち寄ると言っても過言ではないかもしれません。横断に必要な燃料と食料を調達するためだと聞きました。私が働いているクルーズ船の場合、普通の観光では立ち寄れない場所に行け…

大西洋を横断する その2 マデイラ諸島

マデイラ諸島へ着きました。 14時頃につき、翌日の14時に出航する予定だったのが、翌日の天候が悪いため、翌日の朝に出航することになってしまいました。船ではたまにあります。 今回の契約では一度だけ船をキャンセルしました。 ミコノス島に行くはずだ…

大西洋を横断する その1 アゾレス航路とマデイラ航路

フンチャル(マデイラ諸島)からの朝日 遂にヨーロッパ大陸を離れ、アメリカ大陸へ渡る時が来ました。 それはまた、私の7ヶ月の契約が終わる時でもあります。 今契約を振り返るのは次回以降にするとして、今回はマデイラ諸島について書こうと思います。 ご存知…

目と鼻の先の(アルハンブラ‏)宮殿

アルハンブラ宮殿をご存知ですか?私はアルハンブラ、なんまんだらなどなど、文字の響きとしてなんとなく聞いたことはあったのですが、実際のところ何なのかまったくわかりませんでした。(外国人が思い描く"FUJIYAMA"みたいなものなのかと勝手に思っています…

スペイン・バレンシアの今と昔。オレンジだけじゃないよ。

バレンシア。 と、もし誰かに聞かれたら、何を思い浮かべますか? 私は勿論オレンジでした。 しかし、船でバレンシアによるうちに、オレンジだけじゃない(もちろんオレンジはスペイン中で売られています笑)、バレンシアの魅力に引き込まれていきました。 …

スペイン・マヨルカ島の洞窟と響き渡るクラシック音楽

スペインのマヨルカ島にいました。イビザやカナリア諸島と並び、スペインでは有名な島の一つです。カテドラルは有名で非常に大きく、マルタのカテドラルと並び、個人的には感銘を受けた教会の中の一つです。カテドラルそれには去年行ったため、今回は何か目…

ルッカ。イタリア、トスカーナ地方の街と今までで一番身近に感じた成人、Zita. Lucca. the town in Toscana and Zita, most closest saint I met

*Engkish is after JapaneseイタリアのLivornoはクルーズではポピュラーな港の一つです。街自体はイタリアに数ある地方都市の一つなのですが、近くに斜塔で有名なピサ、また、90分かければフィレンツェにも行けるからです。ピサとフィレンツェに押されて曇…

エリーチェ。シチリア島のラピュタ?? Erice. Reputa in Sicily island??

*English is after Japaneseシチリア島のエリーチェという場所に行ってきました。シチリア島と言えば、ゴッドファーザーを思い浮かべますが、マフィアがいそうな雰囲気は全くありません笑シラクサというところから、バスで1時間。山を登っていくとエリーチェ…

地中海で一番綺麗な古代の野外劇場は? what's the most beautiful outside theater in Mediterranean?

*English is after Japaneseもし、そういう質問を受けたら、どう答えますか?(以前似たような記事として、「地中海で一番綺麗な島は?」というものを書きました。私はフランスのコルス島だと思っています。)私は自信を持ってトルコのアスペンドスと答えます…

クルーズで会ったトルコの変わったガイド。となぜ変わっているかという考察。

本職ではありませんが、船では鍼師以外に別の仕事もしています。それは、ツアーのエスコートです。ガイドとしてその国の資格をもった人がツアー毎に着くのですが、ツアーの後ろを歩いてツアーがうまく行くようにサポートすることです。時間をきちっと守る人…

キプロス島のトルコ領。略奪と平和の間

キプロスへ行ってきました。首都はNicosiaというところです。キプロスは小さな島で、島なのだから島全体でもって国家を形成していると思われるでしょう。私もそう思っていました。しかし、それは間違いで1974年にトルコに侵略を受け、キプロス島の北部はトル…

クルーズでのイスラエル訪問記4 イエスが洗礼を受けた場所visit Israel by crushing no.4, the place Jesus had baptized

*English is after Japanese最後に書きたいのが、ヨルダン川のイエスキリストが洗礼を受けたとされる場所です。キリスト教徒ではないので私にはわかりませんが、もし私が教徒であれば一度は訪れたい場所なのだろうなと思います。とはいえ、かなり商業化され…

クルーズでのイスラエル訪問記3 サフェド訪問とユダヤ教のお祭り visit Israel by crushing no.3, visiting Safed and watching Jewish festival

English is after Japaneseメロンの次はサフェドと言う街に行きました。大学がある大きな街です。色々な場所を巡り記すことはたくさんあるのですが、1番心に残ったものだけにします。それはユダヤ教のお祭りです。ちょうどある教会を訪れた時に、何やら音が…

クルーズでのイスラエル訪問記2 聖地メロン visit Israel by crushing no.2 holy place, Meron

English is after Japanese ゴラン高原へ行った1日目。そこへ行く前に、様々な場所に立ち寄りました。 ゲストのトイレに合わせて行ったのがメロンという場所。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/メロン_(イスラエル) ユダヤ教徒にとって重要な場所の一つだそ…

クルーズでのイスラエル訪問記1 ヘブライ語 visit Israel by crushing no.1 Hebrew

*English is after Japanese 今回のクルーズは船にとって特別です。 働いているSilver Spiritという船は年に一度だけ、イスラエルとキプロス、エジプト(今年はキャンセル)へ行きます。 毎年10月の末に行くのですが、去年は8月に下船したため行けず。 イスラ…

船で迎える誕生日 Birthday on cruise ship

*English is after Japanese 船では約三年働いています。 いつも11月と12月から働き始めて夏に終わり数ヶ月の休みをもらって働き始める。 すると、秋はいつも日本にいることになり、10月の私の誕生日は日本で迎えていました。 今回は4月から働き始めたため初…

海外の会社との面接に臨むその2 I'll have interview with foreign company no.2

*English is after Japanese面接に臨んだのは、船の部屋が客室ではなくマンションのような個人の部屋として購入・投資ができる船でのスパでした。(ちなみに、大きな船では一年のうち10ヶ月住んでるようなゲストもざらにいます。ただ、今私が働いているSilver…

海外の会社との面接に臨む I'll have interview with foreign company

*English is after Japanese契約もあと1ヶ月半。そろそろ契約後について考えないといけない時期です。以前申し込んだある船でのマッサージセラピストの選考に引っかかり、それにかかりきりでした。スカイプでの面接にあたり、履歴書と推薦状が3枚必要と言わ…

Yunじゃないんだけどなぁ。。。I am not Yun...

*English is after Japanese先日、スパの同僚 "Junのことがネットに載っていたよ"と教えてくれました。ありがたい限りです。((MORE)を押した後に出てきます。)The other day, my colleague told me " your name was in Internet"It was really my pleasure.(…

突撃ベネチア映画祭その2 film festival in Venice no.2

*English is after Japanese会場に着いたのは夜10時。オフィシャルグッズストアはすでに閉まっており寂しかったですが、インフォメーションセンターでパンフレットを入手。やってる映画を見たところ、違う国の映画しかなく断念。日本の映画監督では黒沢清監…

突撃ベネチア映画祭その1 film festival in Venice no.1

*English is after Japanese少し前になりますが、ベネチアで行われていた映画祭の会場に行ってきました。宮崎駿監督が金獅子賞を受賞したので有名ですね。(獅子はベネチアのシンボルです)アートビエンナーレはベネチアのメインの島上にあるのですが、映画祭…

クロアチアの昔 その2 old lifestyle in Croatia no.2

*English is after Japanese話を戻して...その2) カイコを育ててシルクを作り、服を作る。クロアチアでは、自分たちの家でシルクの元となるカイコを育て、シルクを作り自分たちの服を作っていたそうです。色々な国に支配されてきた歴史もあって、質素な生活…

クロアチアの昔 その1 old lifestyle in Croatia no.1

*English is after JapaneseTraditional Dibrobnikというツアーをエスコートしてきました。ドブロブニクは海沿いにある街ですが、そこから30分かけて山を挟んだ反対側に行き、昔のクロアチア人が営んでいた生活を知る。と言うツアーです。そこで見たのは2つ…