人に触れること 侵害刺激のない触診4
1日目のセミナーは、筋力テストによる侵害刺激のない触診が出来るかどうかを終始練習して終わりました。
その晩の懇親会での出来事。
「私は今日セミナーに来ておられる方ほど勉強はしていない。でも、運を掴んだんだ。」
と、飲み会の場で先生が言っておられました。
「大金持ちにはなれなかったが、家族を
食うには困らせなかった。」と、続けます。」
運をつかむにはどうしたらいいのですか?
当然、そんな質問がセミナーの参加者から問われます。
その例として、先生は便所掃除をあげておられました。
先生は自分の家の便所だけでなく、レストランやホテルへ行って使用した時には、使った勉強を掃除するそうです。
便所に備え付けられている道具ではなく、自分の手で。
それが一番汚れが取れるんだと言っていました。
それはどういう意味なんだろう。
物は試しということで、時間がある時に私も便所掃除をするようになりました。
まだ回数はこなせていませんが、気づくことはありました。
先生は便がこびりついているものほど燃えるとのことでしたが笑、それはこびりついているものほど、人が隠している部分でったり、なおざりにしているものの気に触れられるということなのかもしれません。
汚いトイレだった場合、まずそこに入りたくないことってよくあります。
公園にあるトイレなどがいい例で、便が便器についてそのままだったりすることがあります。
私もそういったトイレで小なら足せますが、大はなかなか難しいことが正直あります。
そこには「公園の便所」が受け止めている人のエネルギーがあるのかもしれません。
そして、そこを綺麗にすることは、そのエネルギーを知り、綺麗にする。つまり、そういうエネルギーを持つ人を治療することへ繋がるのかもしれません。
「私はそんな部分を持ってない。」と思われる方もいるでしょう。
ですが、「汚い」ともし感じたら、その時点で大なり小なりあなたも少しはそこに渦巻く気を持っています。
なぜなら、何かを感じる=その感じた要素(人やものなどすべての存在)を感じた人は持っているからです。
要素を自分の中に持っていない=その要素に関係する出来事が起きても何も感じない、と私は考えています。(残忍な殺害事件に悲しさを感じてしまうのと同じように。)
三木成夫先生という解剖学者が著書の中で面白いことを言っていました。
「動物は初めてものを貯めることができない中から生まれた。例えば、くらげは海水が身体を通る中で栄養を吸収する。次の進化として肝臓が発達し、そこで貯蔵していた。その次は腸。そして、口。(例えばリス)最後に人類は倉庫を作り出して食べ物を保存することに始まり、お金で持って貯めることを考え出した。」
排泄物は摂取したものが分解されたものであるなら、くらげのような昔に生まれた生物に比べて、私たちはとても複雑な仕組みでものを貯蔵し、また、排泄していることがわかります。
そしてまた、その複雑なプロセスの果てだからこそ、トイレという場所には様々な気が吐き出される場所なのかもしれません。
セミナーの先生の話と三木先生の話がリンクし、このようなことを考えました。
続きは次回に。