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英国の、船上の鍼灸師の日記 the diary of acupuncturist on Great Britain, cruise ship

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2015年はイギリスで働くために有機食品の会社で働き、2017年からロンドンで再び治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと、食べ物のこと。色々綴っていこうと思います。

人をみることは人が「絵を描く」その衝動の源に触れることかもしれない 頭蓋に触れる3

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前回書いた頭蓋から仙骨までをつなぐ硬膜の呼吸(ここでは第1呼吸とします。ちなみに第2呼吸は肺を通して行う呼吸)の下の層にはミッド・タイド、さらに下にはロング・タイドという呼吸の層があり、ロング・タイドへ近づくほど、その生命体が持つ存在そのものの呼吸(ある人はそれを魂とよんでいました)となると言われています。

怪しい宗教みたいじゃないか。

と思われる方もいるでしょう。私ももしこれを何の気なしに読めばそう思います。しかし、大学で質は別にして美術の卒論を書いたり、探検部に所属して様々な場所へ行ってきた中で何かリンクしたものがありました。

3000メートルを超える山を登る中で感じた山の持つ存在感、観光洞じゃない洞窟が持つ暗黒の濃さ(24時間光に照らされることがないため)、アール・ブリュットと呼ばれるジャンルの持つその作品の存在感、エミリー・ウングワレーの描く絵の、言葉では表せないエネルギー。

などなど。

それらには共通した何かがあり、それはミッド・タイド、ロング・タイドに端を発する、生物の源泉から滲み出てきたもののように思うのです。(ハンター・ハンターという漫画にもそういう話が出てきます。)

絵の持つエネルギーではなく、そのエネルギーが生まれた基に触れること。

そのきっかけに気づくことができたように思います。

講師をされていた先生が今回のセミナー後に書かれていたブログで、「テクニックではあるのですが、施療どうこうではなく、自分作りが大事かな?と思う次第です。」と書かれていました。

自分作り。

私が出会った先生にも、特殊な力を持っておられた方がいて、その方も、「自分にやましい部分があり、その部分を施術に使ってしまうと、私の力は糸のようなものなので一瞬で切れてしまう。」

そのようなことを言っておられました。

私にも、(私なりの現在の解釈ですが)少しわかります。

施術をしていると、「この人はこう言って欲しいんだろうな。」

と感じることがあります。

でも、それを言ってしまうと、その人は自分を肯定し、自分に甘え、その決定が長い目で見ると、自分の人生で決定的な道を形作ってしまう。(2つの直線があったとして、一方は本当に直線。その一方が直角に対し1度だけずれた直線だったとして、初めはわからなくても、それが1キロ引いたら、最終的にその2つがずれているのと同じ)

そのずれが、自分の人生の選択の結果なのだと思います。

それを自分に当てはめていくことが自分作りではないかと思っています。

自分が直線でなければ、相手を直線にすることはできない。

なかなか大変な道ですが、患者さんのエネルギーの源泉に触れられる治療ができるように精進していきます。