「なぜ寿司は「SUSHI」になったのか」への一考察
タイトルのようなことを考えていた時期があります。
船で働くと全世界の人と話す機会があります。
彼ら彼女らが1番知っている日本の言葉といえば、"SUSHI"でしょう。
ちなみに、"HARAKIRI"、腹切もなぜか知っている人は多いです笑
それぐらいセンセーショナルな言葉なのでしょうか。
とはいえ、様々な日本料理がある中で、なぜ寿司だけがこのようにポピュラーになれたのか。
疑問に思っていました。
文化と国民性が切り離せないものであると仮定するなら、英語を話せず中々外へ出て行かない日本人や日本企業というものと比較すれば、料理それも寿司がここまで世界に拡がることができた理由ってなんなんだろうと思います。
私なりに考えた答えは、「自由だから」です。
つまり、寿司は何かを指しているようで 何も指していないのではないかと思ったのです。
日本人にとって、寿司といえばしゃりの上に何かしらの具がのったものを寿司と言います。
でも、例えばアメリカではいわゆる巻き寿司のほうが(私が知る限り)よりポピュラーな気がしますし、日本人では考えられないような具材が寿司の具として定番だったりします。例えば、アボガドが入ったカリフォルニアロール。フロリダの空港で食べましたが、普通に美味しかったです。
びっくりしたのはブラジル。ブラジルでは寿司の中にクリームチーズが入っているそうです。
"So delicious"だとどのブラジル人も口を揃えて言っていました。リオで食べれるかなと思いましたが、仲の良いブラジル人と都合が合わず行けませんでした。
もし、オリンピックで行かれる方は是非試してほしいです。
こう考えると、寿司というのは、「ご飯とおかずを一緒に食べるもの」という意味で、それを各国の食文化に合わせてカスタマイズされた。
米自体自体は全世界にあったわけですから、「米を魚とどのように食べるか」の新しい1例を示したことに寿司の意義があるのかなぁと考えています。
ちなみにこの文章を書きながら、じゃあ寿司とおにぎりの違いはなんなのかと考えたら、本質的には変わらないのかも。。。と思いました。
なぜなら、おにぎりは形の違う巻き寿司と取れないこともないですから。
とりあえずここまでにして、もし他に考えが浮かべば書きます。