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英国の、船上の鍼灸師の日記 the diary of acupuncturist on Great Britain, cruise ship

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2015年はイギリスで働くために有機食品の会社で働き、2017年からロンドンで再び治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと、食べ物のこと。色々綴っていこうと思います。

クルーズで会ったトルコの変わったガイド。となぜ変わっているかという考察。

本職ではありませんが、船では鍼師以外に別の仕事もしています。
それは、ツアーのエスコートです。
ガイドとしてその国の資格をもった人がツアー毎に着くのですが、ツアーの後ろを歩いてツアーがうまく行くようにサポートすることです。時間をきちっと守る人もいれば守らない人もいる、そのバランスをとっています。

ゲストがお金を払っているツアーに無料で参加できる代わりに、エスコートしているわけです。
勿論、鍼の予約を得るために自分を売り込む場所としても使えますが、中々うまくいきません汗

鍼師としての仕事の傍ら、そういったことを計3年してきたので、今まで世界中の色々なガイドをみてきました。
その中でもトルコのアンタリアで会ったガイドが一番変わっていて印象に残っています。
ガイドは普通、そのツアーが名跡巡りなら、その場所の歴史、はたまた客席が停まった港の情報などをバスの移動中にするのが常なのですが、彼はトルコを軸に自分の話したいことを話していました。
例えば、トルコ北部は雨が多いが、世界で一番雨が降るのはどこか。

トルコから派生して話を繋げるのは普通じゃないのか?と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
そこまで脱線させて話をするガイドっていそうでいないのです。
なので、私は移動中うつらうつらしてしまうことがあるにも関わらず、「このガイド変わってるなぁ。」と思いながら、興味を持って聞いていました。

ツアーのガイドは外国の場合、大学でツーリズムの学位を取り、国家試験突破しないといけないなど、誰でも簡単になれるものではありません。日本の場合、私が知っている限りそういう国家資格はなく誰でもなれるように思うのですが、どうだったでしょうか。
(ちなみに、イタリアは州ごとに資格が分かれているそうで、港からある地点に移動した時に、その地点で別のガイドがさらにつくなんていうこともありました。)
話を戻すと、国家資格なので、その港からある名所に行く時に、話される内容は皆そらんじて言えるほど流暢なのですが、その分彼らも説明に飽きているため、別段話が面白くない。(抑揚がないので、こちらは彼らが楽しそうに話していないのをよく感じ取れます)

「ある名所・名跡に興味があるようでない。」
これは、私が三年働いて得た感覚の一つです。
例えば、トルコでは本当の多くの遺跡を見て、昔の人たちが築き上げ今も残るその風貌に感動します。
でも、その風貌を築き上げた帝国の歴史をガイドが一生懸命説明してくれるのですが、その説明を全て理解するのは予習でもしてこない限り不可能だと思います。
そうなると、ゲストも私もガイドの説明に飽き(しかも真夏の遺跡は影がなく非常に暑い)、集中力を失います。

ところがそのトルコの彼は、トルコを軸に自分の興味をもったほうへ話を展開させるため、楽しそうに話しているのがよくわかり、それはツアーに参加したゲストにも伝わるのです。

そういったガイドはやはりチップをよくもらいます。
相手が何を求めているか。
それを客観的に考えさせられた、変わったトルコのガイドでした。


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トルコにあるペルガモンという遺跡。
綺麗でした。