英国の、船上の鍼灸師の日記 the diary of acupuncturist on Great Britain, cruise ship

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2015年はイギリスで働くために有機食品の会社で働き、2017年からロンドンで再び治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと、食べ物のこと。色々綴っていこうと思います。

キプロス島のトルコ領。略奪と平和の間

キプロスへ行ってきました。
首都はNicosiaというところです。
キプロスは小さな島で、島なのだから島全体でもって国家を形成していると思われるでしょう。
私もそう思っていました。

しかし、それは間違いで1974年にトルコに侵略を受け、キプロス島の北部はトルコなのです。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/キプロス参照のこと)
そのような島はカリブにもあり、例えばセントマーティンという島は一つの島の中にオランダとフランスが領地を持ち、話される言語も違います。カリブ海に浮かんでいるため勿論英語は話せますが。(街の雰囲気も若干違います)
Nicosiaにはキプロスとトルコの境界線があり、勿論パスポートのチェックも受けます。(船員は乗船したらまずパスポートを取られるのが掟なので、久しぶりにパスポートを持って外をでました。)

キプロスからの入り口は厳重で、物々しい雰囲気がありました。キプロスとトルコの間にはどちらの国でもない空白の地域があり、そこは写真が撮れません。何度も話し合いが持たれているものの未だに解決には至ってないようです。
その空白の間は、何があるわけでもないのに、独特の緊張感があり、ここは昔戦場であったことを思わせます。

この緊張感の何倍もの緊張感が本当の戦場にはあるんだろうなと思うと、今の私の生活はなんと平和なんだろう。

100メートルほど歩くと、今度はトルコからのパスポートチェック。
そこを抜けると、そこには偽物の露天商が立ち並び、スパイスも売られている、あのいわゆるトルコが広がっていました。

トルコとキプロス。はたまた、トルコとギリシャ。国境接している国々なのにこうも雰囲気が違うのはなぜなのか。
勿論、宗教が関与している要素は非常に大きいのでしょうが、宗教も含めた国家としてのアイデンティティを持とうとする国民の意識がそうさせているのではないか。

そう感じました。

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キプロスからの入り口

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トルコからの入り口

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垣間見た傷跡