英国の、船上の鍼灸師の日記 the diary of acupuncturist on Great Britain, cruise ship

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2015年はイギリスで働くために有機食品の会社で働き、2017年からロンドンで再び治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと、食べ物のこと。色々綴っていこうと思います。

つれづれ general

会えないと思ってたら会えた

人の縁の繋がり方って本当に不思議だなと思います。 こちらがこの人と気が合いそうと思って、思い切って声をかけても、あちらは何も思ってなかったり、そのまた逆もしかりなわけで。 船で治療をして、その時はイギリスで働くなんて思ってもいなかったのに、…

天気と身体

ロンドンに夏が来た! と先週・先々週は思っていたのに、今週からまた冬のような身体の芯に届く雨が降ったりして、ロンドンはなかなか登り調子で記憶が上がりません。 気温が上がると、血液の循環も実際よくなるからか、精神も巡るからか、比較的ポジティブに…

「笑いは緊張と緩和だ」とは明石家さんまさんの言葉みたいだけど、それは呼吸や人がブログを書いたりするのと同じなのかな

「笑いは緊張と緩和だ」と明石家さんまさんが言っていたみたいという誰かの言葉をずっと覚えていました。 本当にさんまさんが言ってたのかなと思って検索をかけてみたら、さんまさんも含め色々な方がそのように思っておられるんですね。 知らなかった。 笑い…

どういう価値観で生きるか。 今年の抱負に代えて。 その2

今週のお題「2017年にやりたいこと」 よく考えたら、治療家になる前までは、美術の学校に行った時には「美術家になりたい。」とか、それより前には「ミュージシャンになりたい。」とか思ったことはありましたが、そこまで強く思ったことはなく漠然としていま…

どういう価値観で生きるか。 今年の抱負に代えて。

今週のお題「2017年にやりたいこと」 あけましておめでとうございます。 昨年末にイギリスのビザセンターへビザの申請に行き、通常2−3週間かかると言われるビザを待っています。 スポンサーがいるので、ほぼ確実とは思いますが、まだ決定的ではなく、もや…

ヒトはロボットと動物の間の進化の過程か

前回書いた、「ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代」の続きにもなりますが、タイトルのように考えれば、様々なことがすっきりするかもと思っています。 ヒトは様々な進化を経て、ヒトとなりました。単細胞生物から、魚類、両生類爬虫類…

ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代2

ロボットは私たちの社会のためにスマートフォンを製造するお手伝いをしている一方で、ミクロにロボットと私の関係を考えた場合にロボットが私のために働いているのではなく、「私がロボットのために働いている」な、と。 工場において、私とロボットどちらに…

ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代1

クルーズ船で働いている時、契約と契約の間で日雇いのバイトを時々していました。 主に行っていたのは、スマートフォンの部品を組み立てていく作業です。 時給は1000円で残業すれば1日1万円に手が届くというものでした。 ロボットがスマートフォン製造する…

AIが人間に興味がないのは、人間が他の動物に興味がないのと同じなのかも2

優生保護法という法律が日本の戦後にもあり、最近まで存在していたのをご存知でしょうか。 この法律は知的な障害を持っている人に対して避妊手術を行い、彼らの子孫ができないようにするものです。 いわゆる健常者を優性のものとみなして出来た法律だそうで…

AIが人間に興味がないのは、人間が他の動物に興味がないのと同じなのかも1

人工知能は将来人間の活動にどんな影響を与えるのか。 囲碁のプロに人工知能が勝ったことが話題になりました。 私たち治療家の業界では触診の研究が進んでいるそうで、もしロボットが人間のように人に触れることが出来るようになれば、何がどのように変わる…

ラジオでのリスナーとパーソナリティのすれ違い それは甘えなのか愚痴なのか

先日のラジオでの一コマ。 リスナーが、自分たちの不満をぶちまけるというコーナーでした。 「ある主婦からの投稿で、旦那さんが大きなマラソン大会に行くことにした。トレーニングをするのはいいが、トレーニングしてない日でもマッサージをさせられたり(ト…

30を過ぎると自分の人生は見えてくるのか。その2

以前ブログに書きましたが、船から降りて同世代の友人と日本で久しぶりに会った時に「彼らは大地に根がはり、住んでいる土地と繋がっている。」という印象を持ったと書きました。 前回書いたように、私は大学を卒業してからの10年強は何もかもが目まぐるしく…

30を過ぎると自分の人生は見えてくるのか。その1

先日、誕生日を迎えました。 その時に、もうほぼ時期も確定したため、SNS上で自分がイギリスへ行くことを伝えました。 実際あったり、個人的な話になった時は自分の今後を伝えていたのですが、知らない人も大勢いたためです。 書いた文章が以下のようなもの…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感3

前回は気候が病を作ることについて考えを書きましたが、今こうしてグローバルにものや人、情報が行き交っていると、このグローバリズムもまた、ある種の気候的な要素を持っているのかなと思うときがあります。 最近は流行の移り変わりが早いなんて言われます…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感2

東洋医学の考え方の1つに、「気候や風土が病を作り出す」というものがあります。 例えば、湿度の高い地域では湿邪というものが関係した病がおき、寒い地域では寒邪が人の病を作るといったもの。 なんとなく想像できるのではないでしょうか。 私はその考えの…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感1

先日聞いていたラジオでの話。 ある芸人さんが海外にロケに行って、夜飲みにいったとのこと。 現地の日本人のコーディネーターや、外国人のスタッフなどなどで話が盛り上がっている時に、コーディネーターの方が日本の悪口を言い始めたことに対して、その芸…

トルコ人の声かけとその裏側

船員として昨年働いていた時、7ヶ月の契約の間ずっと地中海にいました。 リスボンというポルトガルの首都から乗り、東に向かって、真夏の間はエーゲ海にいました。トルコとギリシャを行ったり来たりという毎日でした。 トルコに行ったことがある方ならわかる…

生かされている生き方と被害者意識3

生かされているという生き方は、自分よりもっと大きな存在の恩恵を受け、それらに敬意を払って生きるという考えもできますが、そこに自分の核や信念のようなものがなければ、自分の生き方に自信が持てず、受動的に自分の生を捉えているともとれると思ったの…

不安が立ち込む

自分の奥底にある不安の源泉 過去からの不安 未来への不安 自分を形作る環境という不安 不安が混沌を産み出すが、それは現象であって混沌自体は本質ではない。 独り言という、不安な自分に話しかけ、自分が自分という知り合いを作り出そうとする。 頭に歌を…

生かされている生き方と被害者意識2

「自分のことを何かにつけて被害者だと思っている」 この言葉はこうも言い換えられるかもしれません。 「自分のことを何かにつけて受け身だと思っている」 そう捉え直した時に、ある思い出が蘇りました。 あれは確か大学2回生か3回生の時。 今でもそうですが…

生かされている生き方と被害者意識1

ある朝目覚めた時に、なぜかこういう感覚を持ちました。 「自分のことを何かにつけて被害者だと思っている」 覚えていませんが、そういう夢を見たのかもしれません。 私が見たり聞いたりとしているものは、脳が視覚や聴覚を通して得た情報の再現であり、すべ…

日本人ハーフのアスリートが活躍している違和感とその時代錯誤さ

「あなたは地面に根が生えていますか3」のテーマで書きましたが、私は「日本が日本人だけで構成されている」という錯覚に日本人が無意識にとらわれていると思っています。 その一例が、オリンピックで活躍しメダルも獲得したハーフのアスリートです。 「彼ら…

分かり合えないという安心感 あなたは地面に根が生えていますか3

私は生まれてこのかた、あまり土地に馴染んだことがないというじれったい文章を1、2で書きました。 「2」の最後にも書きましたが、私は順調にいけば今年の末にイギリスに行きます。 もうイギリスまで半年ありません。早いものです。 どこへ行っても馴染めな…

「どこにでも行けるけど、どこにも帰れない」 あなたは地面に根が生えていますか2

前回、新興住宅街と昔からある街との差を書き、それが氏神さんや祭りなどに現れていると書きました。 もちろん、新興住宅街に育った人だから、その土地と繋がっていないことはありません。生まれ育った街にずっと住んでいる人も、私の友人含めて大勢いるわけ…

あなたは地面に根が生えていますか

あなたは生まれ育った街が好きですか? 私は兵庫の神戸市に住んでいますが、あまり神戸という街が好きじゃありません。 船で働いていたり、旅ばかりしている人は、どこかで「生まれ育った街が好きじゃない」と私は思っています。 だって好きなら、外に出る必…

ダンゴムシは汗をかくのか、どうして宇宙は暗いのか

夏休みに入り、普段聞いているNHKラジオ第一の「すっぴん」がお休みとなり、夏休み子供科学電話相談」が平日の午前中に放送されています。 虫、鳥、星などなど、毎日違うテーマで、子供からの電話相談を募り、そのジャンルに精通した専門家が答えるというも…

あなたは本当に優しいですか。

優しい。 自分はそうありたいし、また家族や恋人、友人もそうあってほしい。 でも、優しいってどういう意味なのでしょう。 「趣味は音楽を聴くこと」 と書いたことに対して、意味があるようでないのと似た(音楽を聴かない人はいないので、聴くのを趣味とする…

溜まり席で感じた名古屋場所の息吹 その2

その1からの続きです。 1) 相撲は格闘技 2) 力士の大きさと存在感 3) 座布団の怖さ 1)は書いたので、2)から。 2) 力士の大きさと存在感 名古屋場所が開催される愛知県立体育館には1時半頃に着いたので、十両や幕内力士、また横綱の土俵入りを観ることができ…

溜まり席で感じた名古屋場所の息吹 その1

少し前になりますが、名古屋場所を観に行って来ました。 観たのは、前から6列目の向正面。カメラには映りませんでしたが、力士が歩く道沿いの席であったため、とてもいい席でした。 行ったのは14日目。その時は日馬富士が2敗、白鵬、稀勢の里、貴の岩が3敗と…

喜怒哀楽と身体表現

喜怒哀楽などの感情表現と身体表現とについて考えていました。 感情表現と身体表現とは面白い関係があります。 特有の感情表現には特有の身体表現があるなぁということです。 喜怒哀楽によって表現のされ方は違います。 例えば、哀しくて怒号をあびせたりし…

喜怒哀楽のバランスと「いらいら」の未熟さ

前回書いた「人はなぜつながりたいのか」を考える中で色々なことが思い浮かびました。 その1つが今回のタイトルである「喜怒哀楽のバランス」です。 齢が30を超えて思うのが、身体のバランスが崩れてきているなぁということ。 例えば、動くときに一定の箇所…

なぜ深く繋がりたいのか

「人と深く繋がりたいか広く繋がりたいか」「イライラした数秒後に、事件に心を傷める矛盾」からの続きです。 なぜ、私は人と精神的に深く繋がりたいのか。 子供は1人では生きられない。両親やその他、近しい人が育ててくれたから生きられた。 その記憶が、…

身内にイライラした数秒後に、痛ましい事件に心を傷める矛盾

「人と深く繋がりたいか広く繋がりたいか」からの続きです。 「繋がる」で直接的なものといえば、性行為があがるでしょう。 でも、それ以外にも色々あります。例えば、精神的な繋がりなど。 熊本で起きた地震に心を痛めた方が、被災者の気持ちに繋がったため…

人と深く繋がりたいか、広く繋がりたいか

人と深く繋がりたいか広く繋がりたいか。 治療家という職業を選び、どうしてその道を選んだのかを考えた時にそう思うことがあります。 私は満25歳になる歳で鍼灸学校の門戸を叩きました。 それまで、歌手になってみたいなぁとか写真家なんてのも楽しそうだな…

人が在ることへの感動 おざけんへの想い ライブにこと寄せて

(あらすじ)6月上旬に行ったおざけんのライブを振り返る 当日の会場にはびっくりするぐらいのお客さんがいて、彼を好きな人はいっぱいいるんだなと実感。 女性が多かったですが、男性それも1人という私のようなのはあまりいませんでした。。。 こういう生の…

おざけんと船の思い出 ライブにこと寄せて

6月上旬、大阪 Zepp Namba。 おざけんこと小沢健二のライブに行ってきました。 初めて彼を知ったのは大学生と遅かったのですが、「球体の奏でる音楽」や「LIFE」などよく聞いていました。 私には「おざけんバイオリズム」というのがあり、聴くときは聴くけど…

動植物にはあって、絵の具や色鉛筆にはない色

オーガニックの食材を扱う店で働き始めてすごく感じることです。 例えば茄子。3月の終わり頃から私の勤める会社では扱い始めました。(夏から秋の食べ物とばかり思っていましたが、場所によってはもう育つところがあるのだと知りました。) その茄子の紫の色…

安全な食べ物と美味しい食べ物の違い

タイトルのようなことを考えたことがありますか? 私は今の会社で働くまで考えたことはなく、ただ漠然と安全な食べ物=美味しい食べ物と捉えていました。 けれど、私の個人的な意見では、決してそうとも言い切れないのかなぁと考えなおすようになりました。 …

メイドのメの字も知らない興味がない外国人をメイドカフェに案内する。 船の同僚が大阪に来航したその5

あらすじ) 船で働いていた時の友人、ネルマリーとブランカが大阪に船で来航したので、私が1日観光に連れて行った珍道中 阪急河原町から淡路経由で大阪ミナミへ。難波にも近いこの地域は、私は香港や台湾などアジアを意識させます。 と言って、アジアな雰囲…

人に会うことの難しさ その2 40年も前に単身渡米する理由

メールにはこの日にこの街にいるという案内だけ。しかし、何度メールを送っても返事がない。 さあどうしようか。もう会うのを諦めるか。と、思ってもう一度メールを読み返すと、なぜか大阪と東京だけ宿泊するホテル名が書かれてあったのです。(後日返信があ…

人に会うことの難しさ その1‏

ある日のこと。船で知り合った日本出身でカナダのバンクーバーに住む方から、「来週日本に行きます。九州方面に行き、大阪で1泊、そして関東へ行ってバンクーバーに戻ります。」と言うメールが来ました。 「ぜひ会いましょう!」などはなく、ただただ旅程が…

旬の感覚のズレとほうれん草

「冬からほうれん草を出荷しているのに、なぜ今も出荷しているのですか?旬で無農薬の野菜を購入したいと思っているのですが。」 先日お客さんからこのような質問を受けました。 我が家ではほうれん草を鍋の具材として用います。勿論、おひたしなどでも。 鍋…

「なぜ寿司は「SUSHI」になったのか」への一考察

タイトルのようなことを考えていた時期があります。 船で働くと全世界の人と話す機会があります。 彼ら彼女らが1番知っている日本の言葉といえば、"SUSHI"でしょう。 ちなみに、"HARAKIRI"、腹切もなぜか知っている人は多いです笑 それぐらいセンセーショナ…

外国の船で働くのに〇〇ができないと・慣れないと。。。 その5 どのように私は馴染んでいったか

結論から書けば、私は馴染めなかったなぁと思います笑 社交的ではないですし、自分から積極的に話しかけていくタイプでもないので。。。 初めは友達を作ろうとパーティーに毎回参加したり、スパの同僚がスパ以外の人と出かけるときに一緒に出かけたりしまし…

外国の船で働くのに〇〇ができないと・慣れないと。。。 その4 船会社毎のコミュニティ

前回書いたように、船で働きだすと、まず船自体に戸惑いを覚えます。 それとどうように戸惑うのが船のコミュニティです。 私は4回の契約で計3社のクルーズ会社で働きました。(私が属すスパの会社は同じなのですが、そこが色々なクルーズ会社と契約を結んでい…

船で働くのに〇〇ができないと・慣れないと。。。 その3 環境

アメリカ領プエルトリコの空港から約20分ほど。 開けてくる大きな港。 今まで見たことのない大きな船、しかもタンカー船とも戦艦とも違う、琵琶湖に浮かぶミシガン(遊覧船です)とは比べ物にならない規模の船がひしめき合って停泊していました。 もしクルーズ…

外国の船で働くのに〇〇ができないと・慣れないと。。。 その3(寄り道)

次は「船という環境」についてです。 まず初めての船に乗るまで、一悶着があったので書いてみます。 私は船に乗るに際し、まずカリフォルニアのロングビーチで研修を受けました。 その研修は3日間の予定でした。 「予定でした」と言うのは意味があり、会社か…

外国の船で働くのに〇〇ができないと・慣れないと。。。 その2 英語習得はやはり環境が重要では

苦労した点その1は英語です。 試験パスしたのにどうして苦労するんだ!と思う人で、もしTOEICやTOEFULを受けられた方ならわかると思います。 例えTOEICで高得点を取っていても、すぐに海外で生活したりビジネスシーンで活躍できません。 テストはあくまでも…

外国の船で働くのに〇〇ができないと・慣れないと。。。 その1

3年船で働いていると、日本人は一般的に英語が話せないと思われているからか、「あまたは英語がうまいね。」と時々言われます。 「どうやって英語を勉強したんだ?」とも質問されましたが、「なんとなく」としか答えられません。 留学もしたことはありません…

船で初めて診た患者さん その3

「何も知らない上に、心の準備ができてないのに。。。」 もちろんそんなことは思っていても言えません。今でなら、「やった!」と思えますが、その時は「うまく施術できるのか。。。」と言う不安で押し潰されていました汗 今でも、待合室にいた患者さんが笑…