英国の、船上の鍼灸師の日記 the diary of acupuncturist on Great Britain, cruise ship

2012年から客船で鍼師として働いていましたが、2015年はイギリスで働くために有機食品の会社で働き、2017年からロンドンで再び治療家として働いています。治療のこと、クルーズのこと、食べ物のこと。色々綴っていこうと思います。

つれづれ general

俳優は「人にあらず人を憂う」の意味を考える。ある俳優さんの施術を通して

ご縁がつながり、うちのクリニックにある俳優さんの出張依頼があり私が行くことになりました。 その方には合計4回施術させていただいたのですが、診せてもらったのが舞台の本番1日前、本番直前の楽屋、2日目の午前中、3日目(最終日)終了後の夜でした。ちなみ…

昔からある音と今ある音とは美しいハーモライズが出来るのか

最近、コンサートをよく聞きに行っています。 Julius Eastman Memorial Dinner | Barbican Susheela Raman: Sacred Imaginations 1 | Barbican 特に先週行ってきたSacred Imaginationsはとてもよく、私にとっては、日本で観たモーリス・ベジャールのボレロ以…

発展途上国へ行った時にみんなが思うことは失礼にあたるのか

最近、忙しくてブログが更新出来ていません。 去年、有機食料品店で働いていた時は、4日に一度と決めて、出勤前に10−15分前に職場について、近くの橋の下で、ガラケーに文章をがががっと詰め込んで、ブログの送信アドレスに送ってました。 昨日、東京ポ…

土地に慣れていく

ロンドンに来て半年が経とうとしています。 半年、こちらの食べ物を食べ・排泄し、空気を吸い・吐き・染み込み、景色を見て・見られ、土地に馴染んできました。 すると、はじめは違和感を感じていたものが、感じなくなり、はたまた違和感を感じていたことを…

カンタベリーでの不思議な体験

先日、カンタベリーへ行ってきました。大聖堂で有名な街です。 カンタベリー - Wikipedia インターネットを探せば、見所、写真などがもう溢れるように出てくると思うので詳細は書きませんが、そこでの不思議な体験を記しておこうと思います。 小さいけれど、…

幸せだと思える時も、辛いなと思える・思えないぐらいしんどい時も、魔法がかかっていると思えるように。

今週のお題「もしも魔法が使えたら」 「魔法が使えたら」なんていう、「たら」は寂しいなぁ。 僕は、誰かが僕に魔法を使っていると思うからです。 ロンドンで鍼灸師とマッサージ師の仕事をしている今であったり、カリブ海に浮かびながら、地中海に浮かびなが…

会えないと思ってたら会えた

人の縁の繋がり方って本当に不思議だなと思います。 こちらがこの人と気が合いそうと思って、思い切って声をかけても、あちらは何も思ってなかったり、そのまた逆もしかりなわけで。 船で治療をして、その時はイギリスで働くなんて思ってもいなかったのに、…

天気と身体

ロンドンに夏が来た! と先週・先々週は思っていたのに、今週からまた冬のような身体の芯に届く雨が降ったりして、ロンドンはなかなか登り調子で記憶が上がりません。 気温が上がると、血液の循環も実際よくなるからか、精神も巡るからか、比較的ポジティブに…

「笑いは緊張と緩和だ」とは明石家さんまさんの言葉みたいだけど、それは呼吸や人がブログを書いたりするのと同じなのかな

「笑いは緊張と緩和だ」と明石家さんまさんが言っていたみたいという誰かの言葉をずっと覚えていました。 本当にさんまさんが言ってたのかなと思って検索をかけてみたら、さんまさんも含め色々な方がそのように思っておられるんですね。 知らなかった。 笑い…

どういう価値観で生きるか。 今年の抱負に代えて。 その2

今週のお題「2017年にやりたいこと」 よく考えたら、治療家になる前までは、美術の学校に行った時には「美術家になりたい。」とか、それより前には「ミュージシャンになりたい。」とか思ったことはありましたが、そこまで強く思ったことはなく漠然としていま…

どういう価値観で生きるか。 今年の抱負に代えて。

今週のお題「2017年にやりたいこと」 あけましておめでとうございます。 昨年末にイギリスのビザセンターへビザの申請に行き、通常2−3週間かかると言われるビザを待っています。 スポンサーがいるので、ほぼ確実とは思いますが、まだ決定的ではなく、もや…

ヒトはロボットと動物の間の進化の過程か

前回書いた、「ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代」の続きにもなりますが、タイトルのように考えれば、様々なことがすっきりするかもと思っています。 ヒトは様々な進化を経て、ヒトとなりました。単細胞生物から、魚類、両生類爬虫類…

ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代2

ロボットは私たちの社会のためにスマートフォンを製造するお手伝いをしている一方で、ミクロにロボットと私の関係を考えた場合にロボットが私のために働いているのではなく、「私がロボットのために働いている」な、と。 工場において、私とロボットどちらに…

ロボットでは効率のわるいことを人間が仕事としてする時代1

クルーズ船で働いている時、契約と契約の間で日雇いのバイトを時々していました。 主に行っていたのは、スマートフォンの部品を組み立てていく作業です。 時給は1000円で残業すれば1日1万円に手が届くというものでした。 ロボットがスマートフォン製造する…

AIが人間に興味がないのは、人間が他の動物に興味がないのと同じなのかも2

優生保護法という法律が日本の戦後にもあり、最近まで存在していたのをご存知でしょうか。 この法律は知的な障害を持っている人に対して避妊手術を行い、彼らの子孫ができないようにするものです。 いわゆる健常者を優性のものとみなして出来た法律だそうで…

AIが人間に興味がないのは、人間が他の動物に興味がないのと同じなのかも1

人工知能は将来人間の活動にどんな影響を与えるのか。 囲碁のプロに人工知能が勝ったことが話題になりました。 私たち治療家の業界では触診の研究が進んでいるそうで、もしロボットが人間のように人に触れることが出来るようになれば、何がどのように変わる…

ラジオでのリスナーとパーソナリティのすれ違い それは甘えなのか愚痴なのか

先日のラジオでの一コマ。 リスナーが、自分たちの不満をぶちまけるというコーナーでした。 「ある主婦からの投稿で、旦那さんが大きなマラソン大会に行くことにした。トレーニングをするのはいいが、トレーニングしてない日でもマッサージをさせられたり(ト…

30を過ぎると自分の人生は見えてくるのか。その2

以前ブログに書きましたが、船から降りて同世代の友人と日本で久しぶりに会った時に「彼らは大地に根がはり、住んでいる土地と繋がっている。」という印象を持ったと書きました。 前回書いたように、私は大学を卒業してからの10年強は何もかもが目まぐるしく…

30を過ぎると自分の人生は見えてくるのか。その1

先日、誕生日を迎えました。 その時に、もうほぼ時期も確定したため、SNS上で自分がイギリスへ行くことを伝えました。 実際あったり、個人的な話になった時は自分の今後を伝えていたのですが、知らない人も大勢いたためです。 書いた文章が以下のようなもの…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感3

前回は気候が病を作ることについて考えを書きましたが、今こうしてグローバルにものや人、情報が行き交っていると、このグローバリズムもまた、ある種の気候的な要素を持っているのかなと思うときがあります。 最近は流行の移り変わりが早いなんて言われます…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感2

東洋医学の考え方の1つに、「気候や風土が病を作り出す」というものがあります。 例えば、湿度の高い地域では湿邪というものが関係した病がおき、寒い地域では寒邪が人の病を作るといったもの。 なんとなく想像できるのではないでしょうか。 私はその考えの…

海外に住んでいる日本人が日本の良さを伝えたいという違和感1

先日聞いていたラジオでの話。 ある芸人さんが海外にロケに行って、夜飲みにいったとのこと。 現地の日本人のコーディネーターや、外国人のスタッフなどなどで話が盛り上がっている時に、コーディネーターの方が日本の悪口を言い始めたことに対して、その芸…

トルコ人の声かけとその裏側

船員として昨年働いていた時、7ヶ月の契約の間ずっと地中海にいました。 リスボンというポルトガルの首都から乗り、東に向かって、真夏の間はエーゲ海にいました。トルコとギリシャを行ったり来たりという毎日でした。 トルコに行ったことがある方ならわかる…

生かされている生き方と被害者意識3

生かされているという生き方は、自分よりもっと大きな存在の恩恵を受け、それらに敬意を払って生きるという考えもできますが、そこに自分の核や信念のようなものがなければ、自分の生き方に自信が持てず、受動的に自分の生を捉えているともとれると思ったの…

不安が立ち込む

自分の奥底にある不安の源泉 過去からの不安 未来への不安 自分を形作る環境という不安 不安が混沌を産み出すが、それは現象であって混沌自体は本質ではない。 独り言という、不安な自分に話しかけ、自分が自分という知り合いを作り出そうとする。 頭に歌を…

生かされている生き方と被害者意識2

「自分のことを何かにつけて被害者だと思っている」 この言葉はこうも言い換えられるかもしれません。 「自分のことを何かにつけて受け身だと思っている」 そう捉え直した時に、ある思い出が蘇りました。 あれは確か大学2回生か3回生の時。 今でもそうですが…

生かされている生き方と被害者意識1

ある朝目覚めた時に、なぜかこういう感覚を持ちました。 「自分のことを何かにつけて被害者だと思っている」 覚えていませんが、そういう夢を見たのかもしれません。 私が見たり聞いたりとしているものは、脳が視覚や聴覚を通して得た情報の再現であり、すべ…

日本人ハーフのアスリートが活躍している違和感とその時代錯誤さ

「あなたは地面に根が生えていますか3」のテーマで書きましたが、私は「日本が日本人だけで構成されている」という錯覚に日本人が無意識にとらわれていると思っています。 その一例が、オリンピックで活躍しメダルも獲得したハーフのアスリートです。 「彼ら…

分かり合えないという安心感 あなたは地面に根が生えていますか3

私は生まれてこのかた、あまり土地に馴染んだことがないというじれったい文章を1、2で書きました。 「2」の最後にも書きましたが、私は順調にいけば今年の末にイギリスに行きます。 もうイギリスまで半年ありません。早いものです。 どこへ行っても馴染めな…

「どこにでも行けるけど、どこにも帰れない」 あなたは地面に根が生えていますか2

前回、新興住宅街と昔からある街との差を書き、それが氏神さんや祭りなどに現れていると書きました。 もちろん、新興住宅街に育った人だから、その土地と繋がっていないことはありません。生まれ育った街にずっと住んでいる人も、私の友人含めて大勢いるわけ…